2007年07月05日

All Rose Telecaster

「オール・ローズのテレキャスター」と聞いてピンと来る人は、ほとんどのソースが
”映画『レット・イット・ビー』のジョージ・ハリソン”と言う事で間違いないだろうか?

山下達郎が5万で買った安物ローズで「Sparkle」イントロのリフを弾いたとか、
原田知世がスウェディッシュ・ポップ時代に「ロマンス」「シンシア」の楽曲提供や、
スタジオ録音、ライブでサポートしたエクスキューズのギタリスト兼ソングライター、
ウルフ・トゥレソンが実際のライブで使用していたとかそういうのもあるのだが、
それでローズの知識を得るくらいなら既にジョージが使っていたことは知っているだろう。

オール・ローズのテレキャスはその名の通り、ギター全体の使用材に本来は
フレットボード(指板)などで使われるローズウッドをボディも含め
ほぼ全ての部分にあしらった一品で、ある意味際物である。

フレットボード(指板)などでローズウッドが使われる場合、それはメイプルなどに
比べてまろやかなトーンを醸し出すのが目的だったりするのだが、ギター全体に
ローズウッドをあしらうと、それは硬質なサウンドになる。

僕は昔、恐らくはジャパンの80年代のリイシュー物だと思われるオール・ローズを
借りていた事がある。80年代のリイシューにもサテンフィニッシュ(つや消し)や
ホロウ・ボディなどのものがあるのだが、僕が借りていたのはサテンではなく艶系だったし、
ホロウボディではなかったはず(とても重かった)なのでどの時期かはわからない。
但し「Fender」のロゴがゴールドだったのでその時期辺りのだろう。借りた方の年齢も
僕より上だったし、音楽をやっていたのが70年代後半から80年代のようなので。

rosetele_young.jpg
暗くて見づらいがこんな感じ。艶系のフィニッシュなのがわかる。

最近はビートルズのカバー・バンドをやっているので、やっぱり本人たちの
楽器が気になる。ありきたりだがリッケンバッカーやエピフォンなんかもそう。

彼らはフェンダーやギブソンを使わなかった訳では無いのだが、メイン楽器が
個性的なチョイスだったのでサウンド以上にその個性的な楽器を手にしたくなる。
オール・ローズもフェンダーとはいえまともなチョイスではないのでやはり興味を惹かれるが、
今思い出してもあのキンキンのサウンドはそれはそれで気持が良かったように
記憶しているし、あの個性的なルックスは気に入っていた。あわよくば欲しかったのだが、
所有者もビートルズからオフコースに向かって行ったような音楽人なので返す事になった。
この方からは75年モデルのフェンダーUSA”ハードテイル(トレモロレス)”ストラトキャスター
を借りていた事もあり、このストラトは本当にすばらしい音がした。
この音の残像を追い求めて辿りついたのが何故かヴァンザントの今所有している
テレキャスターだったのだ。

現在ローズウッドは大きく使うには相当高価な木材で、一時発売していたフェンダー
USAカスタムショップのオール・ローズは新品で6〜70万前後する希少品であった。
フェンダージャパンでもとうにオール・ローズの販売は終わっており、既に一般レベルでは
入手は難しいのが現状だったりするのである。

実際ジョージが使っていたローズは、ホロウ構造だったようなので、僕が使っていた
ローズよりもまろやかだったのかも知れないが、それでもあの独特のルックスとサウンドが
何だか最近懐かしく思えて、何処かで作ってないのだろうかと思っていた。

ふと思い出した事があった。今自分が愛用しているテレキャスター、よく考えたら
フェンダーの物ではない。そう、ヴァンザントのテレキャスターではないか。
ヴァンザントは基本工房系なので、オーダーに応じたギターや限定モデルも多く作成
している。なので早速ググってみたら、なんと有りましたヴァンザント製オールローズ。

0211_1[1][1].jpg
0211_4[2][1].jpg

相変わらずロゴは冴えないが、本来ヴァンザントはギターのラッカーをニトロセルロース
と言う響きを生かす薄いラッカー仕上げにしているのに、このローズではポリウレタンで
仕上げている凝り様。写真で見るだけでも良い仕事してそうだ。

他にもCOMBATというやはり工房系ブランドが作っているようで、どちらにせよ30万代と
現行のフェンダーUSAよりはだいぶ抑えた値段帯となっている。

ヴァンザントのローズも既に作っていないようなので入手は困難だろうが、
いつかお金が溜まったらオーダーメイドでこんな贅沢をしてみたいものである。

最近は企業が出資しているエンジニアのスキルアップ研修に毎日朝から晩まで
通わされているのですっかり更新が滞ってる。実際の研修は毒にも薬にもならない
平均的な考えを、変わったやつが多いエンジニアに植え付けてやろうという
自己啓発ばかりでかなりうんざりきてるのだが、真面目に話を聞いてるのが
そろそろ馬鹿馬鹿しくなってきたのでここももう少し更新できたらと。

ヴァンザントってやっぱ良い仕事してます。ジョージのドンズバじゃないけど欲しいなぁ。


posted by cafebleu at 21:10| 東京 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | Days | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
<p>なんだかローズテレって惹かれるものがあるのよね〜。音うんぬんというかルックス面で。60万ぐらいするんだった、らもっと確かな音する楽器欲しくなるしね</p>

<p>写真の時のライブを観に行ったのを覚えてます。多分Free の「The stealer」やった時でしょ?</p>

<p>トレブルキンキンの音で何故か希少価値の高いローズテレを弾いてるこの人は何なんだろう?と衝撃を受けたのを覚えてます。その後打ち上げでマナサスの話をして出会う運命みたいなものを勝手に感じました。オ○○に感謝(笑)</p>

<p>何度か目にしてますが、この写真カワユス!</p>
Posted by R.K at 2007年07月06日 23:28
<p>あらあら、突然のコメントありがとさんです。</p>

<p>最近RK氏のテレ借りてるのでまたあのキンキンサウンドが懐かしくなってきたのですよ。</p>

<p>僕のテレはヴァンザントのテキサススペシャル寄りなピックアップのせいもあって低音が粘っこさが目立つのでキンキンのプレゼンス音が新鮮ですなぁ。</p>

<p>写真は多分RK氏が観に来たときだと思います。この日はこのテレと335使った記憶があるなぁ。「スティーラー」は335で弾いたっけ?<br />
この頃の「ルーツロック系モッズサウンド≒トラフィック的なるもの」って言うある意味とんがった考えをしていたのが懐かしいです。</p>

<p>オ○マのお陰で今も長く共に音楽活動が続けられているのには感謝ですな、確かに(笑)。</p>

<p>音楽は深読みモッドだったのにこのころの方がビートルズみたいな髪型してますね、僕。</p>

<p>これからもよろしくお願いなのですよ。音楽もエンジニアリングもね。</p>
Posted by cafebleu at 2007年07月07日 18:05
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。