2010年11月21日

最適経路 〜Pt.2〜「比較考量」

前項でカーナビとITについて御託を並べてみたが、別にそれを開発出来る
人間でも無い。要するにこの前の話は「〜なればもっといいね」という理想論で。
そう思わせるのはそれだけITとナビが進化してるという証左なので
その恩恵は有難く利用させてもらう。僕はそういう所は口先よりは尻軽である。

さておき、普通に取り付けが容易で近年は高性能の
ポータブルナビを物色してみることにする。

先ず最近ポータブルナビで良く目にするのが深夜の通販番組にて2万前後で
売られている『トライウィン(TryWin)』のポータブルナビ。

実際価格比較サイトでも大分値頃感のある感じだ。ワンセグ付き、5インチが
実売2万以下という状況だろうか。

安いというだけなら他にも怪しい会社やブランドは有るようだが、余り安かろう悪かろう
というのも嫌だし、何だか車にとって可哀想な気もする。

通販なんかで紹介を見ているとこれでも僕の用途では十分ではないかと思う。
普段はナビとして働いてくれるし、持ち出せばそれこそ歩きナビにもなってくれる。
何だか便利な気もする。TVはニュース、海外サッカー(地上波なら欧州CLくらいか)
プロ野球をたまに、NHK朝のTV小説くらいしか定期的には見ない。つまり普段は要らない。
なので、ワンセグで十分。地方で電波が受けれないならそれはそれで構わない。
そもそもチューナー付きでも別段手が届かないような値段にはならない。
まぁ携帯にも普通に付いているような機能だから搭載は難しくないだろう。

しかし、トライウィンって余り聞いたことが無いし、そもそも車載固定のカーナビだと
国内のメーカーって有名どころは大体決まってる、パナソニックのストラーダか
パイオニアのカロッツェリア、富士通のエクリプスとかその辺りが定番。

当然この辺りの会社はポータブルナビもやっているだろうし、ポータブルナビと
言えばサンヨーのゴリラやソニーのNAV-U辺りはむしろポータブルの世界で有名。

余り安物買いしても壊れなければそこそこ長く使うだろうから1万2万と言わずに
もう少しだけ幅を広げて使い勝手が良く愛着の湧く品を。
もう一つ言うと、ポータブルを選択肢にする際最初から気になっていたのがVICS、
つまり渋滞情報の取得とそれを考慮したルート案内である。ビーコンユニットを
装着しづらいポータブルナビの場合、VICSはFM電波から受け取ることになるが、
このFM-VICSに対応している機種は意外に多くはないのだ。アンテナの設置も
必要になるのでその辺りの難易度というのもあるのだろう。

最初に調べてみたのは『Strada Pocket』。メインの車載系Stradaはそのシェアの割に
評判も賛否あるし、僕も滅入ったほうなので気が進んでと言うわけではないが、
操作的には慣れているので、難しいことを考えなくても触れそうだなと。
大きく分けてほぼ車載ナビと同じ大型7インチワイドモニタを持つモデルと
ポータブルナビの定番サイズである5インチのラインアップ。
どちらも最新版では8GBの地図容量を持ち、上位機種にはFM-VICSを搭載、トランスミッタ
によるナビ音声とAV再生(ワンセグや動画、MP3など)機能も充実。必要にして
十分以上の機能を備える。

サイズとしては7インチが候補か。ポータブルナビとは言っても僕はそれを選ぶ目的と
言うのは携帯して歩きたいからではなく、設置が自分でできるし、前回書いたように
陳腐化するのを避けたいからというのが大きい。持ち歩くナビならSmartphoneがある。
僕の手元にはそういうものなら一杯有るので。

気になる所は前から指摘しているように、地図の案内精度に疑問を持っていること、
地図の画像が余り冴えないこと。案内精度はMINIに付けていたStradaのDVDナビ時代の
話なので、もしかしたら改善はされているかも知れない。しかし、昔から言われているが
カロッツェリアとかに比べて地図の画質が何となく冴えない。最も地図画像って下手に
綺麗すぎても見づらかったりするのだが、DVDナビの頃から時代も容量も進んでいるのに
それは相変わらずなのだなと思ったり。Strada Pocketは知人が利用していて触ったり
実際にナビ利用しているのを拝見させてもらったりもしてる感じでは使いづらくは
無さそうであるが。まぁ自分にとっても慣れたナビではある。

次はナビの王道『Carrozzeria(カロッツェリア)Air-Navi』
サイズは5.8インチワイドと4.8インチワイドとやや変則。本体を見れば分かるがサイドに
ボタンのあるデザインのためか。これは持ち運びも考えているのだろう。
5.8インチはほぼ6インチと考えれば問題はなさそう。Air-Naviの特徴として
渋滞情報をVICSではなく"スマートループ"という網を利用していること。
これはソフトバンクの3G網を利用した通信サービスで、渋滞と施設情報などに特化した
通信カードをオプションで契約することで利用出来るサービスだ。FM-VICSのように
フィルムアンテナを設置する作業も不要である。料金はここまで一定額打ち止めの従量制
だったようだが(105円〜2079円)、料金改定により新型からは月額525円になった。
これなら現実的な値段だろう。ちょうど前に紹介した『カーナビタイム』と一部が重なる機能。
こちらが525円固定なので合わせたのだろう。しかし携帯などと同じ2年縛りが
あるので注意は必要。最新の最上位機種でFM-VICSにも対応したので3G通信の悪いところで
FM-VICSを使うというような利用方法や3G通信を使わずにVICSのみでの運用も可能。

地図は8GBデータでこちらも問題ない。カロッツェリアは地図表示が美しいと言われるが
それをポータブルでもある程度受け継いでいる。
基本的にAV機能もワンセグは勿論動画、MP3再生なども備えるが、惜しいなと思えるのは
オーディオの出力がピンでしか提供されて無く、カーオーディオが入力端子などを
持っていない限り車内スピーカーからの出力が難しいところである。
トランスミッターを搭載することは難しいことではないからどうして機能に入れない
のだろうと思ってしまうが、カロッツェリアはカーステレオから派生しているので
敢えてそうしているのではないかとも思う。しかし、車内の装備をいじらずに
ナビを導入したいというのがポータブルナビを選択肢にする大きな要素の一つだと
思うので、ここは改善してくれないとCarrozzeria Air-Naviを選ぶのは
難しくなってしまう。PCで変換したライブ動画や映画を気軽に車内スピーカーから
出力したいって事、結構有ると思うのだがそれが簡単に実現できないAir-Naviを
選択肢にするのは少々厳しい感じに。

ここまでは車載専用ナビからポータブルへ派生した機種達と言えるだろう。
それに比べてここからは"ポータブルナビ"として最初から設計され、
販売されている機種になる。

ソニーの『NAV-U』は近年ソニーが力をいれているポータブルナビのブランド。
車載ナビの頃はXYZ(ジィーゼット)を販売していたものの、途中で撤退。
しばらくナビの業界からは距離を置いていたが、近年再度ポータブルで参入。
ソニーのイメージを考えるとこう言った多機能電化製品というのは得意分野の
ように映るのだが、こと車関係となるとカーステレオの頃から余り目立った
ヒット商品を残しているイメージが無かったりする。

ラインアップは3.5インチから6.1インチまで幅広いサイズを揃えるが、気合を
感じるのは大型よりむしろ小型サイズ。NAV-Uのターゲットというのは車中心ではなく
自転車やバイクのユーザー層を取り込むことを考えているのではないだろうか。
特に3.5インチモデルは自転車ユーザーにスコープを絞って、サイクリング中の
消費カロリーや自転車の交通ルールに沿ったルート案内を行う機能も搭載している。
近年の高級自転車ブームに乗って行きたいといった所だろうか。

逆に6.1インチの最大モニタサイズのモデルは1世代前のモデルのままで、地図データは
4GBと近年のモデルよりやや小さめである。VICSに関してもFM-VICSに対応したのは
最新の4.8インチモデルのみで、基本的には別売のビーコンユニットを搭載して
VICSに対応させている。勿論ビーコンユニットのほうが精度は高いので悪いことだけ
ではないのだが、VICSは自動車ナビには有るに越したことは無いのでユニット分の
出費が必要になる。設置も考えなくてはならないだろう。この辺りの考え方は
カロッツェリアの3G通信のほうがスマートではないだろうか。

また、これもCarrozzeria Air-Naviと同じくトランスミッターによるAV出力には
対応していない。ピンアウトのみである。

総じて見ると6.1インチモデルが世代が古いのと地図データも小さめなので、
買うのであれば設置が楽なFM-VICSにも対応した4.8インチモデルが選択肢に
なるのだろうが、何度も言うように持ち運びがポータブルナビ購入の動機では
無いことから考えると出来ればモニタサイズは近寄らなくても見やすいサイズの
ものが欲しいこと、カロッツェリアと同じくトランスミッターを搭載してないのは
僕にとっては痛い部分なので、コンパクトなマルチポータルナビというのが
コンセプトのNAV-Uは比較的早い段階で選択肢から消えることに。
ソニーのこう言ったコンパクトな家電(車電?)製品の技術は時折目を見張るものが
有るので気にはかけているのだが、自分のニーズとは合わなかったということか。

最後は三洋電機の『Gorilla』。StradaやCarrozzeriaが車載ナビの王道なら
Gorillaはポータブルナビの草分けである。最も車載固定ナビに関しても日産等の
純正ナビのOEMとしてナビは提供しているのでこの分野での知識は広い。

当初Gorillaだけは何となく気乗りしなかった。その原因は勝手なイメージなのだが。
そもそも、"ゴリラ"などというおおよそカーナビの商品名に相応しいと思えない
ネーミングセンスも如何なものかと思ったし、サンヨーが現在抱えている状況と
言うのも決して見通しの明るくないイメージがある訳で。

話が逸れるがサンヨー自体の機器というのは悪いどころか、技術的にその分野では
先端の一翼を担う物も有った。例えば日本の高度な携帯端末発展(所謂ガラケーの方)
に寄与してきた。特にau端末では一時期メイン機種の多くがサンヨー製だったので
auのユーザーにはそのイメージは理解できるだろう。au端末などは一時期三洋電機
本体と、グループ会社の鳥取三洋が別々に商品を開発するほどの力の入れようだった。

この鳥取三洋という会社は技術力に定評のある会社で、各分野で主力になる
商品を作ってきた実績が有った。ポータブルナビであるGorillaはその鳥取三洋に
よって開発された商品である。鳥取三洋自体は経営難による事業再編によって
三洋電機コンシューマエレクトロニクスという長ったらしい名前になった。
更にパナソニックの吸収合併により2011年を持ってサンヨーというブランド名自体が
パナソニックに置き換わることも決定している。

閑話休題、サンヨーにはこんな現実もあるので、Gorillaもどうなるのかというのは
有るのだが、まぁパナソニックが吸収するならサポートも無くなることはないだろうし、
そもそも、パナソニックはStradaという競合商品も存在するので今後はどういう風に
商品を合併していくのかというのも興味が有るが。

こんな事情や、当初ポータブルナビというのは、ナビを付けられない車や商用レンタカー
などでナビが付いてない車種をナビ付き希望でレンタルすると取り敢えず付いてるような
物というイメージがあり、そういうのに良く設置されていたのがGorillaだった記憶も
手伝ってこれは無いだろうなと最初は思っていた。

しかし、調べてみるとポータブルナビの世界ではGorillaが明らかに性能的に一つ
抜きん出ていることが良く分かった。ラインアップの豊富さもさる事ながら
既に16GB容量の地図データやワンセグではなく12セグ(フルセグ・通常の地デジ)への
対応機種など、上位機種ではもはや敵はポータブルナビではなく、車載ナビを
意識している。その分上位機種は値段もそれなりにするので、ブランドを
車載向けのポータブルも出来るフルナビという位置づけの『Gorilla』とより
ポータブル性とリーズナブルな価格設定に絞った『Gorilla Lite』の二本立てである。

ポータブルで定番の5.2インチ、通常の車載ナビのサイズである7インチに加え、
ダッシュボード上で小さすぎず、大きすぎず調度良いと感じる6.2インチの三種を
揃える『Gorilla』のほうがやはり魅力的か。勿論こちらのブランドにはほとんどの
機種でFM-VICSに対応しており、更にはAV出力にFMトランスミッターも付いている。
ドコモの3G通信機能搭載モデルも有るが、まだ一機種だけで実験的な感じ。
今回それは僕の中でカーナビタイムを選ばなかった時にすぱっと切り捨てているので
問題にはならない。

問題は多機能故にやや値段設定が高めなことである。しかしながらGorillaの良い所は
最新機種が出ても一つ前の機種などをすぐに終売にしないところで、例えば最新機種に
付いているフルセグ機能はTVを余り見ない自分にはそれほど重要ではないし、
6インチや7インチの大型端末を持ち歩きナビに使うこともない。そもそも地図ソフトが
入っているスマートフォンならiPhoneだけでなく、4インチのモニタを持つIS02も
持っているから持ち歩きにナビは必要ない。

その辺りから機能の有無を調べていくと、ワンセグ機能のモデルで、
バッテリーは搭載していないが、6.2インチのモニタは搭載し、地図データは
8GBのモデルを発見した。地図データは16GBのモデルが最新だが、他社では
まだ採用されていない。地図データは大きければ画像の質や詳細地図等の向上が
見込めるが、元々近年のGorillaは地図画質が良いと評判が高いので8GBでも十分だ。
元々5インチよりは大きいモデルが欲しかったので6.2インチというのも調度良い。
そんな中で値段的にも性能的にも一番近い機種がNV-SD630DTAだった。

車載ナビとの大きな違いの一つがポータブルナビは車速が取れないので、特に
GPSの届かないトンネルなどに入ってしまうと自車位置が分からなくなるというのが
有ったのだが近年のポータブルナビは高精度のジャイロセンサーを備えているので
先ずトンネルに入ったからと言ってナビゲーションが出来なくなるという事もない。
この辺りは各社それなりの機能を備えているのだがゴリラジャイロは古くから
ポータブルナビを扱ってるだけに精度が高いと言われていたのでその辺りもポイントに。

そんな訳で調べてみると、気乗りしなかったGorillaが性能、サイズ共に最も
必要としている部分を抑えているし、やはりポータブルナビに対する気合が
違うと感じたので先ほどリストアップしていたNV-SD630DTAを購入した。
値段もこのサイズでこの性能の物としては納得の値段で見つけられた。
ちょうど後継機種が最近出たばかりだったのもお得に買えた原因の一つかなと。

搭載はそう難しいことも無くて、FM-VICSのアンテナだけは多少時間がかかったけど
それでもトータル1時間程度ですぐに車載ナビと遜色ないどころか、一昔のDVDナビ
なんて全く及ばない位性能の良いナビを入手することが出来て満足である。

やっぱりリサーチって大事だね、この情報時代、勢いやインスピレーションだけで
高価なものを考えもなく買ってしまうって、少しも得することは無くて、値段、性能
なんかも調べればすべて分かってしまうし、評判だって悪いものはすぐに広まる。
僕も時折勢いだけで選んでしまうことが有るのだけど、高価なものはさすがにITの
人間なわけだからちゃんと目の前にあるPC位は使いましょうという事は再認識。

なんだろう、MINIの括りが無くなってからEOSといいナビゲーションといい先ず
自分の必要なもの(4座オープンで少し大きめかつ出来れば2L位のエンジン)とか
そういう条件に有ったものをどんどん追求した結果のもので、どうも車種や
ブランドを置きさっているような気もしてきたけど、これも自分らしいんだろうな。

良く分からないけどこの辺でカーナビ編は終了で。
posted by cafebleu at 02:41| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | Car Navigation | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月08日

最適経路 〜Pt.1〜「懐疑」

10月後半はず天気が悪かったし、仕事は深夜ばかりでVW EOSでのオープン・ドライブは
今のところほとんど楽しめていない。
そうは言っても普通に走っていても十分楽しい車だけど。

思った以上にエンジンパワーが中低速型で、高速の料金所からお金を払った後に
発車する時(何故かETCシステムのセットアップをディーラーが忘れているので後日行かないと)
流れに乗るためにそれなりに加速するものだが、アクセルを踏みすぎると、あっと言う間に
フロントタイヤがスピンしてしまう。VWのTSIターボはラグも殆ど無く低回転から過給
されるのでアクセルを踏み込むとかなり低い回転でも最大トルクに到達してしまう。
EOSの低中回転にピークのあるエンジンに慣れないといけない感じ。
DSGはCVTのように若干変速に癖はあるけど、変速が早くとても良いミッションなのでは
ないかと思う。強いて言えば減速が少し苦手な感じか。

それはさておき、取り敢えずEOSは今のところ外観や足回りは最初から完成されているので
特にこれというカスタマイズは考えていないのだけど、ナビが無いので何か付けようと。

僕は現在のナビの仕組にいささか疑問を持っている。特に高価な組み込みナビ辺りがそう。
MINIの頃はなるべくインダッシュで普段は目立たないナビを付けたくて、当時はHDDと
併売で比較的安価でも枯れていたDVDナビを導入した。この時見た目をそぐわないよう
オーディオユニットを専用マウントで下にずらした上で、空いた1DINのスペースに
StradaのDVDナビを綺麗に入れ込んでもらったのだが、その工賃だけでも10万近くかかって
結構滅入った。本体別だからね。

そこまで苦労した割に、その後数年で完全にDVDナビは廃れたし、そもそも僕が付けた
Stradaはナビとしてのルート迷走度が酷く、家の近所を走ってると最適経路に
車が走れない土手道を案内してしまう始末。どうやって土手にMINIで登ればいいんだと
何度ナビに向かって呟いてみても、「左へまがります」と答えるだけ。
これで完全にStradaアレルギーになった。

地図データは今でもDVDバージョンで更新されているので、何とかなるかも知れないが、
それも随分高いし、ネットやスマートフォンじゃいつでも最新の地図なんて見れるのに
随分非効率な話だな、と。特にスマートフォンならGPSとGoogleマップが有ればいくらでも
経路案内なんで出来るわけだから。勿論スポット検索だって最新だし。

その辺りのPCやインターネット(データ通信)つまりIT周辺との親和性の低さというのは何も
古いDVDナビだけに限ったことではなく、近年通常に利用されているビルトイン型の
HDDナビシステムにも言えると思う。この辺り実際はある程度意図したものと思われ
IT周辺との親和性を高めることによる価格崩壊や地図データの自由化といったような
事に対する危機感からカーナビの発売メーカーや地図ソフトの制作メーカーでわざと
IT周辺に近づかないようにしているとしか思えない。

ファームウェアや地図データの更新は既にPCと連携してるよという声も聞こえそうだが
僕が言いたいのはそんな話ではなくて、仮にナビシステムがデータ通信機能を伴った
OSベースで動かせたとしたら、いちいちビルトインシステムのHDDを外したり、SDカードで
データをやりとりするなんていう原始的な手法を用いなくても、いながらにして最新の地図
データやファームウェア(ソフト)の更新なんて他愛もないはずだし、データ通信を使って
ワンセグや地デジだけでなく、Youtubeや各種ストリーミング配信のような、オンデマンドな
メディアの享受だって今のテクノロジーなら簡単なはずだといつも思うのである。

実際PCやPDA用のナビソフトというのは2000年前後から発売されており、現在もそれなりに
熟成を重ねている。PDA向きのナビを開発しPDA専用のGPSユニットと共に販売している
『Grandmap Navi』は、モバイル端末用ナビとしては老舗で、ポータブルナビの普及が低かった
2000年前後はサイズも含めてPDAがバイクなどのナビゲーションにも向いているとの意見も
有ったので、そう言ったバイクでの利用や、ITやPDAに精通している一部のマニア間で
多少話題になった。僕もこのナビについて耳にしたのは8年ほど前にデータセンタで運用系の
仕事をしている時に仕事仲間と「PCとかと連携できるナビって無いものなのかな」
と言う話をしていたら、こんなのがあると教えてもらった記憶から始まっている。

ただ、この頃はあくまで『PDA』である、つまりPDAは自分自身で通信機能を有さない端末で
あり(無線LANもこの時代は余り付いてなかった)、ネットを利用したいならPHSのCFカードを
買う必要が有ったし、当然ながらGPSも内蔵されていなかった。Grandmap Navi自体は
地図のアプリケーションをPDAに入れて、それを専用のGPSユニットで位置判別していくという
仕組みで、これ自体は所謂「インターネット」を利用した、もしくは連携した仕組みとは
言えず、純粋にPDA上にナビのソフトをインストールして、それをGPSで動かすという
「ソフトナビ」と言えるようなものだと言える。また何よりも2000年前後のPDAでは
画面サイズや解像度等を踏まえると、まだまだPDAがカーナビに成り得るとは言い切れない
のが実情だっただろう。現在では車載を考えられたナビと言うのはポータブルでも最低
5インチ程度のモニタを有しているので、そう考えると3.5インチのiPhoneが主流の現在
でも若干小さめだし、WinMobileのIS02(Dynapocket)でも4.1インチ、間もなく発売予定の
Android端末であるDesire HDが4.3インチ、DellのStreakがやっと5インチである。
(逆にStreakは携帯電話と言うにはやや大きすぎる状態だが)
なので現実的にも4インチ以上の端末で無いとポータブルナビの代用品しては厳しいだろう。

それに対して近年ゼンリンからリリースされている『いつもNAVI』は一般的な携帯から
スマートフォン、PCまで幅広い端末で地図ソフト+ナビとして利用できる装丁で販売
されている。実際スマートフォンの通信機能(3G)や内蔵されているGPSを、近年4インチ、
5インチと大画面化されているスマートフォンの機能を利用してナビのように利用する
と言うのはほぼ可能になってきている。

実際当方で所有しているAUのWindows MobileスマートフォンであるIS02は『いつもNAVI』が
プリインストールされているので色々試してみたりしている。
この辺りの上位グレードで実現されている事は、自分がナビとITに対して思っていたことが
有る程度実現されてきていると感じている。例えば地図の情報は3G通信で都度取得され、
ここまで専用のビーコン受信機やFM通信が必要だったVICS(道路交通情報)も
渋滞情報として3G通信、つまりインターネットから引っ張ってくることが可能なのである。

そもそも携帯やスマートフォンのナビ機能はいつもNAVIやNAVITIMEのようなサービスに
よってITとぐっと近づいてきていると言えるだろう。NAVITIMEの方では上記を一歩進めて
3G通信機能を有する「カーナビ」と言えるものを発売している。
それが『カーナビタイム』である。これは本体価格以外に毎月525円の
通信定額料(3G通信代)が必要にはなるが、3G通信を利用したオンデマンドVICSや
地図更新などはもちろん提供された上で、GPSによる位置情報機能を有している、
ポータブルナビ等よりは一歩進化したITナビと言う事が出来るだろう。
当方も今回のナビはこれにしようかと最後まで迷った。

しかし、結局のところまだメーカー主導で、例えばGoogleマップとGPS連携と言うのは既に
モバイル端末ではiPhoneを始め普通に利用できるし、そこに渋滞情報を載せるくらい
そう難しいことではないと思えるし、もう少しAV機能としてTVが見れます、保存した動画が
再生できます以外の部分が充実できないのかとか、OSベースならもっと値ごろに高機能を
享受する事が可能なはずだとか色々考えてしまって理想の通りではない。
この辺りはカーナビの発売メーカーや地図製作会社の政治的な意図も見え隠れしている。

そうは言っても今回はスマートフォンを何が何でもナビにしてやるというのが意図ではなく
いつかそう言ったITも便利に使えるナビ向きタブレットみたいなのが出てほしいなと言う
事なので、それを待っていてもしょうがないので普通にナビを探してみようと言う事に。

ここまで長々書いたように、現在のカーナビの仕組みには疑問があるので、数年で
陳腐化が進むような組み込み式の高価なナビは興味が無かったし、買うのも大変だ。
だからって最初から低機能な組み込みナビなら余計に陳腐化が進むのが早まるだけ。
であるならば、現在設置が簡単で製品的にも熟成が進んで下手な組み込みナビより
多機能で値段も手ごろなポータブルナビを中心にリサーチを開始した。

ポータブルナビも値段がピンキリで、通販やネットで安く紹介されている物だと
2万を切るようなものから、最新の有名ブランドで大型モニタの多機能型だと10万前後の
物だって存在する。現在位置を示しながら地図で何処かに案内してもらうという
基本機能はどのナビだって結局同じなのだが、これだけ値段差やバリエーションが有ると
言う事は比較リサーチし甲斐が有ると言えば有りそうだ。

何も考えずに深夜番組を見ていたら、そこで紹介されていた安いポータブルナビで
十分なんじゃないかと考えてしまうが、思ったより奥は深かった。

またしても長いので続編で。
posted by cafebleu at 00:11| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | Car Navigation | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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