2006年02月01日

Thinking Of You

「ブラコンですら原点回帰した時代」 by TonyToniTone('96)


いきなりだが突然ハードディスクがクラッシュしてしまった。
しかもMP3を詰め込んでいた専用のパーティションだけ
原因不明のクラッシュ。論理的にパーティションを
切っていたおかげで他のデータは特に損傷無く済んだが
よりによって何年もかけてCDから移した
MP3データ40GB分は一瞬にして消えてしまった。

一度ハードディスクが古くなったのでわざわざ
移管まで一度行ってるのにこれだ。
結局コンピュータというのはいざという時にあてにならない。

これで40GB分数千曲をまた一からPCに入れなおしだ。気が遠い・・・。

しょうがないのでiPodで音楽を聴きながら作業をしている。
でランダムで流れたのがトニー・トニー・トニーだったので。

僕はソウルは好きだけど、
80年代や90年代の所謂「R&B」はたいして詳しくない。
ブラコンなんて言われる類はまるで
女とドライブしている時に流すような音楽みたいだし、
実際僕の音楽に何も詳しくない従兄弟も
「モテ音楽」と言ってはブラコンなんかを車で
流していた。そしてラジオ向きの毒にもならない音楽として扱われる。

ヒップホップなんかも僕にはそれほど興味が惹かれなかった。
そこには闘争などの社会背景もあったのは認めるけど、
それ以外に於いてはひたすら男根主義みたいなところをひけらかすような
物も多すぎて正直辟易としていた。

そんななか90年代中頃から少し今までと違う音色のR&Bが聴かれる様になる。
ディアンジェロやトニー・トニー・トニーが奏でたどこか70年代のような音。
それらは「ニュー・クラシック・ソウル」などと呼ばれるようになる。

こんなどこか回顧的な流れは
デ・ラ・ソウル辺りのヒップホップでも聴かれるようになる。
実際にディアンジェロのライブ盤などは
多分にダニー・ハザウェイの『ライブ』を意識した作りにも聴こえた。



トニー・トニー・トニーの『ハウス・オブ・ミュージック』では
ジャケットから雰囲気たっぷりの「クラシカル」なソウルを堪能できる。
特に一曲目「シンキング・オブ・ユー」を初めて聴いた時は
アル・グリーンでも聴いてるかのような佇まいに鳥肌すら立った。

アルバム全体を通せばレトロな音だけで
通しているわけでもないのだがやはりこのアルバムは
完成度の高い「クラシック・ソウル」アルバムだと僕は思う。
逆にそれがコアなR&Bファンからの
批判の対象になっていたのも事実ではある。

少し話しが違うが、今イギリスではまたしても
回顧的なポップ・ロック・バンドが流行っている。
それはまるで10年前のブリットポップのリバイバルのようにも思える。
当時を知る僕からすれば「また同じことを繰り返して・・」という事になる。
しかしながら今多感な年頃を迎えている
若い子にとってはそういう「レトロモダン」な響きは
新鮮に聴こえるのは凄く理解できるし、当時の僕もそうだったはずである。

結局それは僕が歳をとって、
音楽の情報を良くも悪くも頭に入れてしまったというだけなんだ。

そういった意味では音楽的には良質で
あれどどこか回顧的だったトニー・トニー・トニーがそんな
批判を受けたのもわからないでもない。
でも「良い音楽」というものは
「いかに新しい音を出しているか」が基準ではないと、今も昔もそう思う。
それであるならばとうにポピュラー・ミュージックは新しくも何とも無いのだから。
posted by cafebleu at 03:10| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | Tony Toni Tone | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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