2006年04月17日

Brown Eyed Girl

「しなやかさとわかりやすさ」 by Isley Brothers


「ブラウン・アイド・ガール」はアイズレーが70年代、
所謂「ニューソウル」の時代に『ブラザー・ブラザー・ブラザー』や
『3+3』などのアルバムで快進撃を続けていた絶頂期の楽曲にあたる。

シンガー・ソング・ライター時代にも照準を定めたような
美しいピアノの静かなイントロからいつものしっとり(ねっとり?)
としたシルキー・ヴォイスが流れてきて、そこから間を置かずに
サビの美しいリフレインに突入する瞬間の美しさ。
僕は基本的にこういうばっさりとした展開には弱いのだけど、
それにしても美しいソウル・バラードなんじゃないかって思う。

実はこの曲を聴いたのは勘違いから。
元々ポップやロックのカバーも多い彼らだから、
題名を見たとき、ヴァン・モリスンのカバーなのかと
思ってアルバムを手にした。実際は全然違うが、
楽曲としてはそれ以上に高度な名曲だったというわけ。

アルバム『リヴ・イット・アップ』に収録。



勿論上記のアルバムも充実期なので悪くないが、
取り敢えずアイズレーを聴いてみたいというなら、
フリー・ソウル監修の好編集盤『メロウ・アイズレーズ』にも
収録されているのでもう一方の『グルーヴィー・アイズレーズ』と
合わせて揃えてみても良いかもしれない。



正直言ってフリー・ソウルのシリーズもコンピも選曲以前に
編集者のセンスを押し付けられてるようだし、何か型に
こだわらないという発想の「フリー・ソウル」という言葉自体が
一部のクラバーみたいな連中に結果的に「カテゴライズ」
されているようで全く好きになれないのだが、このベスト盤は何故か
カーティスやマーヴィン、もしくはスティーヴィー・ワンダーに
比べると不当に評価の低い感のあるアイズレーの70年代の
素晴らしい音楽を入りやすく捉えてるという点で非常に優れていると思う。
posted by cafebleu at 01:07| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | The Isley Brothers | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月29日

If You Were There

「ヤマタツの70年代をある意味狂わせた魔法の商業ソウル」 by Isley Brothers


ファンキーなものは好きだが深くソウルには入れ込んで無い友人がいて、彼に
「カーティスとかマーヴィン以外だとニューソウルって何聴いたらイケてるかな?」と
聴かれたので、「アイズレーなんかどうよ?」って言ったら

「あ〜、悪くは無いんだろうけど自分みたいなソウルファンとは言い難い人間には何だか濃すぎる」

と一蹴されてしまった。

濃い?確かにキャラが濃い。
「ワーク・トゥ・ドゥ」や「ザット・レディ」などもかなり濃い。
カバーの「イッツ・トゥー・レイト」までずいぶん濃い仕上がりだ。
ファルセットも何だかリアルで艶めかしい。

僕はアイズレーがニューソウルの時代に、
カーティスやマーヴィン、ダニー・ハザウェイや
スライやアル・グリーンにだって負けないくらい
クリエイティブな作品を作ってたと思っている。
ある意味アルバム一枚楽しむという観点で見ると、
偉大な彼らよりとっつきやすい所もあるし、
バラエティに富んでいてとても聴きやすい。

しかしながら、上の人たちに比べてアイズレーは
何だか過小評価されてる気がしてるのだ。
それは何故だろうと最近たまに考えていた。

そんな時に友人の「濃い」と言う一言でピンときた。

何だか音楽そのものよりも怪しいあのグループにイメージ、
知る人ならとうに知っている「同性愛」のキーワード。
その艶めかしさから生まれる?セクシーなファルセットや熱いヴォーカル。

僕も確かにスタイルで音楽を多分に
評価してしまう傾向があるので自戒を込めて書くが、
音楽とはやはりそれだけではなく、「内包する質の高さ」も評価してあげたい。

ジャンルは全然違うが、
ティーンエイジ・ファンクラブなんかは明らかに皆匿名性の高い
「ただの人というか今はもうオッサン」達だが、
その音楽はいまだに瑞々しくてエバーグリーンなポップである。
ポップ好きな人の中で今でも特別な存在である事には変わらない。

そんな事を前の日記でモッズ云々を語っていた自分が書くこと自体が大きな間違いだが。

さておき、「イフ・ユー・ワー・ゼア」、
イントロからしてやや甘く、そこにスウィートなヴォーカルが乗る。
ボンゴ(コンガ?)のミックスが大きいのもリズミカルでご機嫌な感じ。

やっぱりアイズレーのサウンドって素敵だと思う。
トータルではこの時代の音楽としては
一番好きかもしれない。
前の日記と被るがこれも晴れたうららかに日に車のBGMとして
いいんじゃないかな。

ニューソウルが好きなら避けて通れない名作、『3+3』に収録。

posted by cafebleu at 00:23| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | The Isley Brothers | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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