2005年12月23日

So Clear

「トラッド・ロックの饒舌」 by The Pentangle('71)

トラッド・ロックの雄、ペンタングルが正に「トラッド」から
少々バラエティを広げていた時期の一曲。
時代がシンガー・ソング・ライターの書く内省的かつどこかメランコリックな世界に
惹かれていた時期を反映してか、この曲はティム・ハーディン的にも聴こえるし、
トラッド解釈のSSWとして死後高く評価されたニック・ドレイク辺りに通じるものがある。

とにかくインタープレイが長いペンタングルにしてはコンパクトかつメランコリー。

ファンには不評のようだが僕にはこの位が心地よい。
アルバム『リフレクション』に収録。



ペンタングル、確かにトラッド・ロックとしては
ある意味他の追随を許さない凄いバンドなんだけど、
何処かでテクニック志向過ぎて全部は好きになれなかったり。

確かにシーンを代表するバート・ヤンシュとジョン・レンボーンという
二人のギタリストを擁しただけでも奇跡的な部分はあるのだけど
名作と誉れ高いファースト辺りを聴いててもいとも簡単に
トラッドの中にジャズの方法論を持ち込んだりしてとにかく
プログレッシブ。それは自然に出てきたというよりも
「僕らだとこんなのも出来ますよ」という感じが僕には
時に鼻に付く。素晴らしいとは思うのだけど、そういう
テクニック志向ってどこかで北欧ヘビメタみたいのと被って
僕は少しひいてしまう時がある。

だからと言って一時のグラスゴー一派みたいな
楽器を弾く前に音楽オタクである事をひけらけすような
「ヘタクソ自慢」大会みたいなのも苦手だが。誰とは言わないが
わざわざヘタクソな「ダーリン」のカバーなんて披露
してくれなくて結構。カール・ウイルソンに失礼なだけだ。

結局今でも残ったのはティーンエイジ・ファンクラブくらいのもの。
彼らは明らかに優れた楽曲、ハーモニー、自らを表現するのに
必要最低限の技術をちゃんと会得している。

そんな彼らのアルバムの中では一番商業的?な
71年の『リフレクション』は適度に時代にも目配せした
聴きやすいアルバム。

勿論長尺なトラッド寄りナンバーもあり。
posted by cafebleu at 15:25| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | The Pentangle | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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