2015年07月08日

日々の自動車論 〜序章編〜

毎回書き始めはこれだけど、このブログを最近は全然更新していない。

一番の原因はフェイスブックとかで話が収まってしまう事が多いのと
それ以上に最近は仕事で余り余裕が無くなってしまった。
とにかく去年は1年に80日も出張しているのだから時間的余裕は減る。

そういうのが多いってことはここで今まで多く語っていた音楽なんて
前ほど聴いてないし、じっくりレビューを書く気持ちにもなれなくなってしまった。
昔のを見返すと、我ながら素晴らしい連載?だった「ビートルズ楽器論」シリーズや
ブリット・ポップ特集、特にドッジー辺りへの愛のある投稿は好感が持てると
自画自賛してしまうが、こんなに良く書けたなとか、これ本当に自分で書いたのかな?
とか思ってしまう。

これ以外だと実は一時車の話も結構それなりに書いていた。6年近く乗ったミニ・コンバーチブルを
フォルクスワーゲン・イオスに買い替えた頃で、毎日色んな情報を自分なりに調べてたんだなと。

自分はミニが乗りたいことが車好きのきっかけでは有ったけど、元々子供の頃から親も
所謂エンスーな人で、車に囲まれて育ったクチなので、特に欧州車を中心に子供の頃から
親の車雑誌を読んでは色んな情報を頭に入れて想いを馳せるのが楽しかったのを段々と
最近では思い出してきていた。

イオスを買った投稿からもまた5年程時間は経っており、そんな車好きな僕はまた違う車に
乗っている。そういうのをフェイスブックで小出しにしたって良いのかもしれないけど
何となく愛車を紹介して「最高です」とか書いてるのも愛車馬鹿か成金か空気よめない奴みたいで
嫌だし、比較的高価で価格幅の大きい車って、そういう自慢がある人には鼻についたり
逆にもっと高価なプレミアムカーに乗ってる人間には鼻で笑われたりと、SNSでやることでは
無いのかもしれない。唯一許されるのは『みんカラ』くらいのものか。

クラシックミニをどうしても一度は乗りたいから始まって、当然その時点では
スペックや現代の性能なんて置き去りでとにかくクラシックミニ乗るんだ、僕は
モッズなんだから!みたいな周りの見えない方向から始まったカーライフは、それを
日常使いする苦労に変わっていき、BMWが新しい息吹をMINIに吹き込んで、一気にヨーロッパ
を代表するプレミアム・コンパクト・ブランドに上り詰めていくのに惹かれて
ミニ・コンバーチブルを買い、現代車の扱いやすさや性能の良さに衝撃を受け
今度は楽ちんなオープンユニットを知って開放感の虜になってオープンカーを調べ始めて
VWでも有数のエンスー車?イオスを買ってしまい、そしたら今度は世界トップレベルと
言われるVW車の車としての基本性能の高さに唸り、そのロボットみたいなハードトップの
開き方にも痺れていた。

そんなこんなで今はオープン熱は一段落で、今度は子供の頃に見た原風景と言うか
ドイツのステーション・ワゴンやドイツ車そのものに対する憧憬を具現化した感じである。

そこに至るにあたって、段々とそのセグメントでのベストってどの辺り?ってところにも
興味が湧いてきた。例えばミニがこれだけ成功したのはミニってブランドを利用したから
だけではなく、徹底したBMWのプレミアム戦略や、ショールーム一つからアパレルのように
洒落て統一したデザインにしたこと、つまりブリティッシュでコンパクトでお洒落で
ちょっとプレミアムって思想というかコミューンのようですらある戦略も大きい。

元々クラシックミニに敢えて乗ることが、コミューン的と言うか思想的だったのを
上手く利用してるとも言える。良くクラシックミニに乗ってる同士ですれ違うと
クラクションを鳴らされたり(怒られてる訳ではない)、パッシングされたりと
「挨拶」されたのを記憶しているし。

ただ、もしミニがスタイルだけレトロな可愛さを取り入れて、それを現代の車の
シャーシに乗せてるだけなら、ここまで来なかったはずである。それだけなら
光岡ビュートとか昔のニッサンのPAOとかみたいな「マーチベースのパイクカー」で
終わってしまい、こんなにポピュラリティは得れなかったはずだ。

勿論パイクカーも悪いわけじゃなく、ベーシックな車種を利用してちょっと
レトロで可愛い車にするのは限定車やバージョン違いとしては有りだと思う。
でも、それだけでひとつのブランド、しかも世界にファンやマニアの多い"MINI"として
売り出すには無理がある。やっぱり性能と価格が見合うものか、同業他社と比較して
遜色ないのかは何百万もする買い物をするユーザはシビアなのである。

だからよく雑誌ウェブのレビューでもミニは
「ミニは偶然Bセグメントにいるけど、それはライバルを見てるのではなくコンパクトカーとして独自の路線を採った結果としてその辺りに居るだけ」
という評を見かけるけど、僕はそうは思わない。半分は「先ずミニであること、他者は関係ない」
って話も解るけど、でもそういう人だけが買ってるわけではないのだ。
それを証拠に今やミニはクロスオーバーや新型クラブマンで最も激戦区であるCセグメントまで
参戦してきてるではないか。ライバルはゴルフやアウディA3、果ては兄貴分のBMW1シリーズ辺りに
まで介入してきているのである。

ちゃんとミニは同サイズの実用車と言えるポロや、同じレトロ・スタイルのライバルである
フィアット(アバルト)500、そしてプレミアム・コンパクトのメインストリームと言えるアウディA1と
比べても遜色がないどころか主にエンジン性能で上回ることも多く
(逆に燃費や価格は同レベルではポロの方がお得だ)
値段もベースとグレードによって近いところにちゃんと居るのだ。それが調べていくと
解ってくる部分なのである。その辺りはまた後で触れたい。

勿論ミニはオプションを付けてナンボの車だから高くはなるけど、そこからはそれこそ
「ミニであること」へのフィロソフィに誘う部分なわけだから。

そんな風に自分なりに「近い車格」を比較していく内に、近年の車の安全性能
(プリクラッシュ・セーフティとか半自動運転)やダウンサイジングとか
クリーンディーゼルを始めとするヨーロッパにおけるレシプロエンジンの革新技術
そしてそれを取り入れる各社のフィロソフィの違いなんかも調べてると
楽しくなってしまっていた。特にVWアウディ、BMW(MINI含)、メルセデス・ベンツの
御三家は単に高級車を作ってるだけではなく、自動車業界の今をトヨタなど日本の企業と
違った形で映し出している鏡でも有ることに気づくわけである。

そこにややデザインオリエンテッドをベースにしつつも自動車大国ドイツの横風を
受けて影響を受け合っているイタリア車、フランス車を含めるとヨーロッパの自動車競争
ってとても面白いのである。こういう相互影響の強さは地続きな他国同士が隣接しあう
ヨーロッパならではの世界観だと思うのである。

勿論もう一つの自動車大国である日本だって影響は受け合っている。先ず誰もが欧州的と
思い起こすのは近年のマツダだろうし、トヨタのレクサス・ブランドなんかは北米が
主戦場とは言え、その北米すら今や日本車、ドイツ車、韓国車の熾烈な争いなので
(これも後で触れるがアメリカ西海岸に出張に行って実感した部分だ)
互いに切磋琢磨してると言えるし、レクサスのプレミアム戦略は、ドイツの御三家が
大いに影響を与えてのものなのは間違いないところである。

そんな訳でしばらくこのブログでは車の話なんかを久々に書き連ねようと思う。
でもせっかくなので取り留めもなくいい車の話を書くのではなく、車格(セグメント)毎に
各社の特徴やセグメント全体での傾向やその中でも良いと思われる車種についてもデータを
基に話せたらとは思う。例えばデータを紐解いていくと、メルセデスやアウディが同車格の
中でもプレミアムで高価なわけは、単に高価な装備や立派なエンブレムやデザインで
高いだけではなく、それなりに理由はある訳。フォルクスワーゲンとアウディは親会社が
一緒な中で競合車種もある訳だけど、この二重作戦は高いクオリティにと効率的経営に
大きく寄与してるんだなとかそんな事も見えてくる訳で。

という訳で突然のブログ復活と、今までと全く関係のない路線で唐突だけど
しばらくはそんな方向でこのブログは進む予定である。
posted by cafebleu at 00:33| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | Automobile | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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