2011年03月07日

大森と清川、もしくは塔ノ沢と福住楼

さて、少し間が空いた。

1月も最初は忙しくなくて自分も休み明けでボケてたから
さっさと帰ってたから。でも毎度のごとく五月雨式に
予定が詰まって、気がついたら忙しいというか、便利屋全開で
その上変則勤務が連発。最長は寝ずに17時間超。

10年前、データセンタで輪番やってた頃以来の話だと思う。
もう大分歳もとったのでこういうのは後々体にくる。

もう今の職場自体が完全に死後硬直みたいな状態になりつつ
あるので、いずれは自力で解放されないといけないかな。
でも、苦労してるのは僕ひとりじゃないから色々思案する。

それはさておき、週末は季節外れの鰻を食べに。
昨年の日記にも登場した大森の清川である。

大森と書いたが清川はどちらかというと京急の大森海岸、
もしくは立会川辺りから1km圏内で、池上通りと国道15号の
間の住宅と小さめの工場や企業のある裏通りに店を構える
知る人ぞ知るというお店。しかし近くを通るとライティングに
特徴が有るので、暗めな夜の通りの最中ではすぐに目に付く。

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古風だが近年改装されたようでモダンなライティングも施された入り口

昨年夏はうな重では最もお手頃な『松』にしたのだが、
お腹も空いていたので今回は一つ上の『華』にしてみた。
それでも非常識な値段とかではないのがここの良いところ。

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鰻重の『華』。これでもサイズは大人なら調度良いくらいかな

写真のように決して量は多く無いし、上品な感じなんだけど
ここの鰻は本当美味しい。押しの強い味ではないのだけど、
去年夏に一度来て、もう一度食べたいなと思って再度来たのだけど
二度目はもっと美味しくなる。ジワジワ来るおいしさ。

先ずタレが美味しい。これは鰻屋の基本中の基本だけど、ご飯を
タレだけで食べてもときめく程美味しい。しつこすぎず、あっさり
し過ぎず。でもかなり奥は深いタレの味。老舗じゃないとこうは行かない。

そしてうなぎ。大きく切ってるわけじゃないけど、とにかく身がふっくら
柔らかい。下味でちゃんと蒸して、それを備長炭で丁寧に焼いてる事が
僕みたいな人間でもすぐに分かる。二度目の清川は正直やばかった。

今日は季節外れのせいか去年夏みたいに満席ではなく、客も地元の人が
二組くらいだったのだけど、それでも30分は注文してから待たされた。
それは都度丁寧に焼いているからに他ならないだろう。

強いて不満をあげれば今回は下から二番目のグレード?である『華』を
注文したけど、それでも成人男性には少々物足りない気がした。
僕を知ってる人間なら解ってもらえるけど、僕は男性としては少食な
部類だし、普段はお米を余り食べない。それでもこの鰻重にはもう少し
お米を増やして欲しいと思ってしまう。

逆を言えばそれくらいこの鰻とタレには魔力が有るのかも知れないけど。

この物足りなさがもう一回行きたくなる魔法と考えればポジティブだね。
でも次回はもう一つ上を頼んでみようかな。いよいよ3000円近くまで
行ってしまうけど、ここの鰻重にはそれだけ払う価値はある。

鰻でこんな美味しいって思ったの生まれて始めてかも。
清川は病みつきになりそう。

店の雰囲気も昭和の薫りを残した小じんまりとしつつも清潔な店内で
本当に全体的に気に入ってしまったみたい。車で行ってもコインパークも
道路の駐車スペースも有るので安心だったり。

場所はこの辺り

レトロな雰囲気といえば、この前平日に会社の休日が有ったので
箱根に行ってきた。正直旅行って疲れるだけな気がして余り好きでは
無いのだけど、箱根は子供の頃から何度も連れて行かされたので
自然と自分も風景に慣れているのと、やはり東京人には近い観光地なので
好きみたいだ。今回は旅館にこだわるというコンセプトで。

箱根も大規模で最新のホテルから、かの文豪が愛した旅館が
そのまま重要文化財に・・みたいな所まで様々有るのだけど
今回は後者の方で。湯元から峠の入口すぐ辺りが塔ノ沢という
場所なのだが、その塔ノ沢でも文豪が愛した場所として有名な
福住楼(ふくずみろう)に宿泊。土日なら結構お高いのだが、平日に
泊まれたのでリーズナブルな値段で川のせせらぎが聴こえる部屋に。

福住楼は明治時代に建てられ、途中洪水などで倒壊などが有りつつも
基本的には当時のままの姿で建物が残っているという稀有な旅館の
一つで、重要文化財に指定されている。塔ノ沢にはもう一つ重要文化財に
指定されているところが有るので、その二つの内の一つである。

実際部屋も基本的には古いまま、冊子もほとんど木製だし、すきま風も
入りやすい。でもその繊細な作り一つ一つが今の建築物では見られない
貴重なものである。実際に作りも当時のままなものだから、お手洗いで
すら部屋には無く、階段も急だったりと不便さも有るのだけど、
そんな所も含めて、昭和の文豪にでもなった気分になってみるのも
良いのではないかと、そういう時空を超えられる場所だった。

ちなみに宿泊した部屋は『梅一』。隣を流れる川を望める素敵な部屋だった。

平日の人が少ない時だったせいか、旅館の方々も最後に色々な部屋を
案内してくれて、また是非他の部屋も楽しんで欲しいと言ってくれた。
こんなサービスも普通の旅館ならめったに無いことで嬉しかった。

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宿泊した部屋の窓辺から川を望む。木枠も風景に溶け込む

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福住楼の中では最も新しい(昭和40年代だとか)施設という館内の
バーである『帰郷』。名前もノスタルジック

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繊細かつ芸術的である部屋の装飾や設備の数々。
別にレトロ趣味な人でなくとも感動があると思う。
そして綺麗に手入れをしている従業員の方々の愛情を感じる

因みに最近来た著名人は橋爪功さんだとか。とても納得である。

福住楼も食事は美味しかった。こちらも繊細だけどさりげなく贅沢、
物足りなさも残るけど、また食べたくなるような、そんな素敵な和食。

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コースの一品、「ふぐの天ぷら」これも美味しかった。

勿論箱根湯本(塔ノ沢)は温泉地だから温泉も充実。
館内にもいくつかあるが、その中の一つ『大丸風呂』は
小田急のCM「きょう、ロマンスカーで」シリーズでも使われた
事のある"絵になる温泉"である。

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『大丸風呂』温度高めの透明泉なので、秋には紅葉が映ります


小田急のCM『きょう、ロマンスカーで』総集編?
1分半と2分半くらいに福住楼登場

泊まるところにレトロ趣味っていうのは特に無かったのだけど
もう一度行ってみたくなる、そんな風情って有るんだね。
完璧じゃないから愛でたくなるし、歴史は大事にして欲しい。

最後に下北沢でのヒトコマ。いつものメンツで喫茶『花泥棒』へ。
昔は渋谷にも有った、少し高級で隠れ家的な、珈琲屋らしい珈琲屋。
最近こういう所減っちゃったね。カフェ・ラ・ミルとかもそうだけど。
花泥棒もブログ更新やめちゃってるし・・・。

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ケーキに手を伸ばしてる人が・・・。

僕はスタバとかよりこっちのほうが好きなんだけど。
ま、いかんせん値段が少々高いかな、しょっちゅう来るには。
サブカルチャーの気取りどころも少しは残して欲しいな。

とりとめもない"日々のつぶて"で。
posted by cafebleu at 01:07| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | Days | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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