2008年11月18日

潮時

気がつけば1ヶ月ほど更新が途絶えていた。

日々としては例の障害対応から1ヶ月、各所で対応に追われ、
特に被害の酷い名古屋の方の対応がまだ断続的に続いている。

そんなのもあってか更新も何となく忘却へ・・・
業務柄何時でも何処でも更新出来なくは無いのだけど、
仕事で疲れて帰ってきて、寝つきの悪い寝床で綴ってみた所で
愚痴であるとか、ご飯が不味いとか、そういう事に終始するのも
自分の本分ではないなと思っていたので。

今日はタイトルの通り”潮時”について考えてみた。

別に僕が何かの潮時と言うわけでも無い。

ふと、色々な潮時と言うものを耳にしたので、たまには以前やっていた
一単語シリーズと言うか、シリーズ化されてもいないけど。

一つはタイトルにもかけているのだが、例のバトミントンのアイドル的存在、
『オグシオ』のコンビ解消である。彼女たちはその有終の美を見事に
決勝戦で、ご丁寧にも五輪で彼女たち以上の成績を残し、これまた
とって付けたように命名?された『スエマエ』に勝利して飾って見せた。

ogushio[1].jpg

別に普段からオグシオのファンであるとかでも無ければバトミントンにも
詳しくないので、特別な感慨などが有る訳ではない。
何となく潮田って人は普通にTVとかでも通用しそうだなとか思ってたら
本人もそう思っているようで、次の五輪までは現役でいるかわからない、
でも相方の小椋って人はまだバリバリで、それなら目標が違うからコンビを
解消しましょうっていうわかりやすい理由らしい。

9年もコンビでいたらしいが、元々近年は仕事(バトミントン)以外は共に活動する
ような仲ではなく、そういうものも引き金にあるとか。

でもそういったドライな関係と言うのはある意味理想的で、やる時は集中して
共に力を合わせ、それ以外は我関せずと言うか、むしろ不仲だろうが気にしない。
得てして、そういう関係は想像以上の結果を残すものである。

逆に盟友と共に挑んだ五輪の舞台で大きく歯車が狂ってしまったのがご存知の通り
星野監督である。大学時代からのライバルであり、プロでも互いに異なるチームで
しのぎを削り合い、各々がその時代を築いた選手の一人でもあった山本、田淵両氏
との”星野ジャパン”はメダルに届かないと言う結果に終わり、それまで日本シリーズ
での勝利こそ無いもの、中日、阪神で一定の評価を得ていた星野氏の株は急降下
している。そして、ちょっと異常とも思えるほどのバッシングを未だに受け続けている。

当方は別に元々星野監督が代表監督に向いているとは思ってなかったし、
そもそも誰が監督であれ、優勝と言うのは簡単ではないと考えていた。
そもそも長嶋さんが倒れて中畑氏が代理で指揮を執った時も3位と言う結果に
批判が相次いだ。それが今はむしろ中畑は良くやってたなんて余りにも虫が良すぎる。

じゃあイチロー他メジャー選手が参加したWBCは優勝したじゃないかと言う向きも
あるだろうが、そもそもWBCとて磐石ではなく、予選、本選と韓国に敗れ続け、
挙句はアメリカにだって審判の問題は有ったとは言え負けているのである。
WBCはむしろ、そのやや不可解なルールと、その後のアメリカの不覚による
運も味方し、少なくともトータルの負け数は韓国やキューバよりも多かったのである。
王さんの采配だってこう言った国際舞台での短期決戦で暗中模索の中で辿り着いた
薄氷の采配だったと言える。

もっと厳しく言えば、チーム事情で出れない、もしくは出る気の無いメジャーリーガーも
多く、必ずしもアメリカ代表がベストメンバーとは言えなかった事。
そもそもサッカーのように強豪国が凌ぎを削るような文化も無く、メジャー全体も
自分たちが最高であると言う自負があるので、プレシーズンのちょっとしたイベントと
してしかWBCを見てない雰囲気が2009年大会を控えた今でも充満している。

要するに、本気モードかと言われると、微妙なのである。

そもそもどうして星野監督であるのかと言う部分が五輪にはあって、それは五輪が
プロ野球の期間中に行われるのだから、現役の監督やコーチから選ぶのは無理があり、
かつ、比較的近年まで監督を務め、それなりに結果を残し、人的にも知名度の高い人
と言う事で、ONの次世代では星野氏が妥当だと言う人選だったのだろう。
その点では確かにわからない話でもない。

シーズン中と言うのが、WBCとの最大の違いで、星野監督に対して実戦感覚に乏しいとか
そういう批判があったけれども、じゃあシーズン中に”実戦感覚”に定評のある落合監督
であるとか、野村監督を連れて行けたのかと言われれば、それは厳しい話だろう。

結局、星野氏はその強気なキャラクターやそれに伴う発言も災いして、彼一人が
ちょっと過剰なまでの批判に未ださらされているが、元々短期決戦型とは言えない
指導者だったのはある程度わかっていたことな訳で、「ONの次のカリスマは星野」
みたいな理由のみで監督に選んだ上にも責任があるのである。

確かに采配にも疑問を感じなくは無かったが、それ以前に誰を起用しようが、
五輪代表というのは、三流の選手などは最初から居なく、皆スタークラスが
ある程度は揃っているのだから(少なくとも敗戦処理専門の投手などは選ばれない)
ダルビッシュを使わないから打たれたとか、そういう批判も的外れだろう。

それは一流で有る以上、誰でも期待に有る程度答えなければいけないし、
何よりも選手自体も悪いのである。采配だけではないのだ。

それなのに、まるで便乗したかのように選手側からも批判の声が上がるなんていうのは
そこで何があったかは置いておいても愚の骨頂で、責任転嫁にしか聞こえない。

イチローのようなメジャーリーガーが呼べないからこんなものって言う意見もあったけど
イチローがいかに偉大な選手であれ、野球は一人で勝てるようなスポーツではない。
もっと言えばイチローが居ないから勝てないと言うほど日本の野球はお粗末な物なのか。

イチローがそんなに偉くて、イチローが居ないと何も出来ないとか、イチローの意見が
全てであると言うのであれば、それこそ野村監督が言った様に、イチローに
プレイング・マネジャーでもさせれば世論は納得するのだろうか。
そんな訳は無いのである。選手と指導者と言うものは別物である。

星野監督じゃだめだから弱っている王さんを連れ出すなんて暴挙に等しく、
それなら星野監督にもう一度責任を取らせるほうがマシだったろうと思う。
さすがにそうはならなかったのでこれ以上世論だけに振り回されないで
欲しいとは思うし、いかにも世論から見て、批判も歓迎もそこそこで
中庸な原監督が選ばれたのは、それ以上に世論対策なのかもしれないが。

でも、批判をしたくなるのもわかるが、一個人をここまで叩き潰して、それで
いいのだろうか、僕らが言っている批判は「たられば」でしかなく、机上の理論
だけで現場の人間を責めるべきなのだろうか?家族まで小さくなってなければ
ならないほど僕らは野球の結果だけを一人の人間に押し付けていいのだろうか?

それは間違ったナショナリズムなんじゃないかと僕は思う。

でもあれだけたいそうなポジションにいて、野球界でご意見番的に振舞っていた
人が、まるで威光を失ったかのようにさせてしまう世論って凄い影響力なんだなとも
改めて思うのである。民意って強いけど時には上手く使わないと人を潰してしまう。

星野氏は最近HPを閉鎖した。僕はあのHPが何だか自分が野球界の中心だ的な
文面(日記)が好きになれず、普段どうこうと言うのは無かったのだけど、
最後の日記を見ると、13年も続けたきたものを終わらせるとの事。
外とのコミュニケーション手段の代表例と言えるWWWは既に彼には疎ましいのであろう。
本人も内心相当堪えているのだろうし、もうこの辺にしといたら良いのではないかと思う。

さておき、僕は私見論だと、代表の監督はバレンタインにやって欲しかった。
だって本人が意欲満々だもの。やりたい人にやらせてあげるべきじゃないかな。
そして、彼は短期決戦に向いている。情に流されず、奇策も持ちえる、そんな
監督が短期決戦にはベストである。またメジャー経験も含め、情報の手段としても
有りだったのではないかな。

日本人なら落合氏かな。やはりこの人の考え方は抜けてると思う。
でも本人が断ったみたいだし、どうも代表にはそれほど興味が無いようで。
特に読売主導のWBCには。

でも、勝てないのは今の日本の実力でもある。それは選手も指導力も含めて。
またリベンジすればいいじゃないですか、WBCはこれからなんだから。
posted by cafebleu at 12:16| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | Base Ball | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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