2008年03月30日

日々を綴れない

もう3月も終わりで。

この時期のブログだと毎年素人の桜写真が腐るほど
載っていて、その視感的な美しさというのは
読んでいるほうには大概伝わらないものなので
意地でも載せないと思っていたが、今年は近所の
多摩川園周辺が人出も多過ぎず、とても見易い塩梅で
あったので土曜散歩のついでに撮ってきた素人写真である。

PAP_0045[1].jpg

僕は桜の種類には全く明るくないが、良く咲いている類の中で、
所謂一般的な桜色(ピンク)の花びらを持つ桜と、それよりも
白系で、ややクリーム色に近い(オフホワイトとでも言えば良いか)
花びらを持つ桜がいるが、どちらが好みかといえば、後者のほうである。

白系の桜は、咲き誇っている最中だと、やや地味な役回りになるのだが、
それが過ぎて葉桜になり始めたときに、葉の緑色との色合いが良く、
枯れ初めても絵になる絶妙な色の桜色だと思うのだが。

写真では判り辛いが、その白系の桜を中心に撮っている。

さて、最近も相変わらず忙しいというのも有って余りここも書いてない。
いや、むしろそう言った日々を綴れば良いのかもしれないのだが、
結局のところ僕はそれが苦手なのかもしれない。

書くべき主題を決めて、それに沿っていかないと余り文を思いつくことも無い。
しかし、それは大概において長文になるので時間の無いときには向いていない。

また、最近は諸事情で勤務先も変わったりしてるし、その行き先の業務内容も
結構異なっているので、そういう事を書けないでも無いし、
また資格勉強なんかも淡々とやってはいるのでそれについてなんかも
多少は書き残しておこうかなと言うのはある。

でもそう言った物は本当に備忘録であって、ここで多く取り上げてきた音楽中心の
話とは余りにかけ離れているのである。

サーバ構築なんかの備忘は別所にWikiでも導入して・・・とは以前にも言ったが、
それをじっくりやっているほどの余暇は今のところ無かったりする。

結局の所、こことて自分が書いているのだから、余り考えずに思ったこと、備忘したい
事は書き残すべきなのかもしれない。

もう3月も終わるので、4月以降はもう少し更新出来たら。

リーダから山下達郎の新曲のMP3をサーバに上げて貰ったが、
曲以前にどうしようもない下世話なジャケットと、父親しか居なくても
純粋に親を愛し、明るく育っている子供の心情の描写が一切なしに、
大人の利害のみで子供を奪い合い、最後はラブストーリーの体たらくに
落ち着くあのドラマの何処がハートウォーミングな物なのかと。

posted by cafebleu at 22:24| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | Days | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月08日

25年目の ”時をかける少女”

”A型知世さんの気遣い『ラスト・ワルツ』風味なスーパースターショウ”

2008/3/1 Live at Garden Hall Ebisu "Music & Me Live Tour Final"

- SET LIST -

〜第一部〜

1.Cruel Park
2.きみとぼく
3.Tell Me Why
4.Wonderful Life (with オニキユウジ)
5.I Will (with キセル)
6.《キセルの歌》
7.菩提樹の樹 (with 鈴木慶一)
8.空と糸 -taking on air- ( 〃 )
9.《鈴木慶一の歌》

〜第二部〜

10.Are You There (with 高橋幸宏 Dr)
11.《高橋幸宏の歌》
12.(Unknown Song)
13.Aie (with 高木正勝)
14.シンシア
15.色彩都市 (with 大貫妙子)
16.彼と彼女のソネット"T'en Va Pas 日本語詩バージョン" (Main Vo. 大貫妙子)
17.ロマンス
18.ノスタルジア

〜encore〜

21.くちなしの丘 (with キセル)
22.Moon River (with 大貫妙子・鈴木慶一・高橋幸宏)

23.時をかける少女


3/1は原田知世の5年ぶり新作となった『music & me』ツアーのファイナルだったので
観に行ってきた。いや、そんな生易しいものではなく、当初アナウンスされていた2/28
ファイナルの予定が、すぐにSoldOutしてしまい、追加公演として3/1が組まれた。
そしてそれすら先行予約でも抽選と言う有様で、ようやっとチケットをゲットしたわけだ。

う〜ん、ポールのときでも記憶の無い話である。

容姿(アイドル性)とサブカル的音楽性を同居させている人ってあなどれない。

実際に客層もこれでもかと言うほどファン層がわかり易く二分されていた。

一つは90年代後半、スウェディッシュ・ポップ・ブームの頃に原田知世に触れた
キッチュなポップを愛する所謂”下北的サブカルチャー”な人々。
その頃多感な年頃で、多少歳はくったが、まぁ名残はそれなりという人々。

強いて言えば「ロマンス」世代とか「トーレ・ヨハンソン」時代のファンである。
当然僕もそちらのカテゴリーに入る事になる。

もう一つは昭和50年代半ばに、角川の看板娘として薬師丸ひろこらと共に
アイドルとして人気を博していた時代からの筋金入りのファンたちだ。
”筋金入り”と言う言葉がこれ程似合う人たちもいないだろうと言う風情であり、
そして実年齢にも年輪を感じる世代の人たちだった。
間違いなく「時をかける少女」世代の人たちである。

考えても見れば原田知世は15歳であの映画に出ているのだから、
芸能活動が今年で25周年になっているのである。その内アイドルとして、
ミュージシャンとして、人気のベクトルや知名度はともかく2度のブレイクを
経験しているのだから、おのずとファン層の幅は錯乱気味になるものである。

そして今回のツアーは自らの25周年記念のライブツアーでもあった訳で。

メモリアルなイベントのファイナルでも有る訳だから、ゲストの一人くらい出ても
それはそれでありそうな事だが、それどころか、ゲストのオンパレードであった。

オニキユウジ、キセル、鈴木慶一、高橋幸宏、高木正勝、大貫妙子の面々である。

はっきり言って多すぎである。

キセル辺りのサブカルな若手もそれなりには興味深いが、何よりも強烈なのが
鈴木慶一、高橋幸宏、大貫妙子の重鎮たちだろう。

3人とも何らかの形で原田知世の楽曲に携わってきた人たちである。
こう言った有能なベテランたちに加えて、サブカルの優れた中堅が
原田知世の1ライブに集結してしまう。

この辺がミュージシャンとしての原田知世がどれだけ恵まれた環境にいるかを
明示していると言っても良いだろう。

これに今回は出演しなかった(地理的にできないと言った方がよいだろうか)、
スウェディッシュ時代を支えたプロデューサーのトーレ・ヨハンソンと、
「ロマンス」「シンシア」と言ったその時代の名曲郡を提供したコンポーサー、
ウルフ・トゥレッソンが参加したらどんな事になっていただろうか。

いや、少なくともウルフには参加して欲しかったな。
彼ほど原田知世の素晴らしい楽曲に貢献した人は居ないだろうから。

ライブ自体はアルバムの1曲目「Cruel Park」でスタート。
アルバムの導入としても印象的なこのワルツは、ライブでも実際に
幻想的で美しく、更にドラムも加えてダイナミックな仕上がりだった。

2曲目で新作の佳曲である「きみとぼく」が出てきた時には、
このライブはどんなヒットパレードになるのだろうかと思ったが、
実際のライブはその予想とは更に違ったものになっていく。

3曲目に前作の地味な楽曲である「Tell Me Why」が出てきたものの、
実際のところ過去の楽曲はこの後一部を除きほとんど出てこない事になる。

4曲目で早くも最初のゲストであるオニキユウジが登場。
いつも通りの”元祖萌え声”で場のテンポをまったりさせてしまう辺り
さすがはアイドル?と思ったが、全くかみ合わないトークから新作の
オニキ提供曲「Wonderful Life」を演奏。

アルバムの中では、普通にポップなのが逆に癖の有る楽曲陣の中では
かえって目立たないのだが、中々心地よい曲である。

5曲目で続いてキセルの登場。早速アルバムでデュエットしたポールの
「I Will」を披露した後、キセルが最新アルバムからのチューンを披露。
知世さんは、ちょっとコーラスを歌っただけであった。

この時点では、ニッチな人気を確立しているとは言え、まだまだマイノリティな
キセルを広く知ってもらうための特別コーナーかと思っていたのだがそれは
甘かった。

更に、原田知世の音楽の父と言って良い鈴木慶一が登場。
ここでのトークでは、音楽をちゃんとやりたくて原田知世が鈴木慶一を
尋ねていったと言うエピソードが語られた。

その中でも、好きな言葉をちゃんと選別して歌詞にする作業を学んだとか、
スタジオでのバッキング録音で、原田知世本人は楽器を弾かないのにも
関わらず、トラック完成まで実はほとんどスタジオに居て、
彼女は音楽家に向いていると鈴木慶一が感心したと言う話も出ていた。

まぁ可愛くて熱心なら相思相愛と言った所だろうか。

そして新作からの鈴木慶一提供曲や、前作提供曲で携帯のCMにも
使われた、「空と糸」も披露された。

ここでの歌は本来に無いデュエットで歌われたのだが、個人的には
改めて鈴木慶一の歌唱力には相容れないものが有るなと感じた。
音程すら危ういのは味なのか、ヴォーカル向きで無いのか、
評価が分かれるところである。

そして共演3曲目では鈴木慶一新作からの後半がほとんどインストと言う
プログレッシブな曲を披露し、ほとんど知世さんが何もする事が無く
そのまま第一部が終了してしまった。。

微妙に鈴木慶一はKYなんじゃないだろうかと心配になる楽曲だった。。

15分ほどのインターバルを挟み第二部がスタート。

幕開けはこれも新作からのバカラック・カバー「アー・ユー・ゼア」で
これもまた格好良いオープニングで有ったが、明らかにドラムの音圧が
違うなと思ったら、このカバーの編曲者である高橋幸宏がドラムセットに。

打ち込みに溶け込みつつもかなり打力のあるシャープなドラムと
ジャストなタイム感。僕は初めて彼のドラムを生で聴いたが、
思った以上に音圧があり、かつジャストなタイム感も
逆に独特で、タイトなドラムを堪能させてもらった。

そして高橋幸宏とのトーク、さすがに芸能面にも秀でている彼は
話し上手で、まったりしている原田知世を上手くリードしていた。

そして、その中で高橋幸宏と原田知世がバンドを結成する事を発表。
"pupa"と命名されたそのバンドであるが、何とメンバーの一人に
高野寛がいると言うから驚いた。クラムボン、ポラリス、ハナレグミなど
近年のサブカル寄りミュージシャンの仕掛け人としても知られ、本人も
地味ながら良質なポップアルバムを作り続けている高野寛の参加に
よって、より一層原田知世の音楽的世界は恵まれたブレーン達に
囲まれていくと言っても過言ではないだろう。

他にもくるりや木村カエラのサポート、そして06年のサディスティック・ミカ・バンド
の再結成にも参加した堀江博久や、高橋幸宏や細野晴臣のサポートはもとより
前述したハナレグミのライブでもギターを弾いていた高田漣など、高橋幸宏の
弟分たちが集結したかのようなメンバー構成である。勿論高野寛も幸宏チルドレンで。

恐らくブレーンである高橋幸宏や高野寛がバンドという形態でどのように原田知世の
キャラクターを生かすのかが興味深いし、是非聴いてみたい。

閑話休題、その後またしても高橋幸宏の歌を挟み(既にこのとき知世さんが
この曲中何をしていたか思い出せない)、4曲目には新作でもヨーロッパ映画的な
情緒を漂わす「Aie」を提供した高木正勝が登場。

個人的にこのようなシンプルかつダークなトーンの楽曲を歌わせる事で原田知世に
新境地を提供したのではないかと思える程評価しているし、アルバムでもベストの
楽曲だと思っているのだが、ここでの高木正勝のサポートは前に
出るわけではなく、繊細なピアノ演奏で曲に彩りを添えたと言うもの
だったので、安心して原田知世の楽曲を堪能することが出来た。

その後、ジャズアレンジされた「シンシア」を挟み、
(やはりオリジナル・ヴァージョンの方が曲の良さが生きる気がする)
大貫妙子の登場である。

大貫妙子は原田知世がアイドルの頃から楽曲提供をしており、
その後もフランス詩曲「T'en Va Pas」の日本語詩ヴァージョンである
「彼と彼女のソネット」などの作詞を担当している。

新作でも彼女の「色彩都市」における秀逸なカバーを原田知世は披露していた
ので、出演は自然な流れだったのかも知れない。

ここではその「色彩都市」と「彼と彼女のソネット」を二人で歌ったが、
やはり大半のヴォーカルは大貫妙子が担った。

ここまでゲスト主体の楽曲が続くと、正直誰を見に来たのか自分でも混乱
してしまう部分があり、少々このライブ構成にも疑問を感じたのは事実だ。

本人楽曲である「色彩都市」はともかく、「彼と彼女のソネット」などは
原田知世の代表的な楽曲の一つと言っても良く、ここでも余り歌わない
彼女をライブで見ているというのは何だか消化不良になってしまう。

僕が冒頭で"ラスト・ワルツ"風味と言った意味は、あのライブ映画を
知っている人ならわかってもらえるだろうか。

ただ、ザ・バンドとの最大の違いは、彼女は演奏者ではないことである。

楽器を演奏できるなら今日のようなゲスト主体のフォーマットでもまた
違った一面をかいま見れたのかも知れないが、やはり本人のライブで
彼女が後ろで立っているだけと言うのは何とも勿体無い気がしてしまう。

また、ゲストのほとんどが彼女よりミュージシャンとしての地位や力量、もしくは
経験などが一歩も二歩も上の人達であるので、この手のフォーマットでは
相手に合わせざるを得ないのもまた事実で、そう言った意味でも25周年の
ライブでこれだけの人達が集ってくれる人徳はさすがであるが、それが
逆に本人を脇役に追いやってしまうと言うのも皮肉ではある。

それでもアイドル出身でこれだけ意欲的な取り組みをする彼女の意図は
評価してあげたい気もしつつ、終盤はヒット曲「ロマンス」で場を盛り上げメインステージを終えた。

その後アンコールでは再度キセルが登場し、新作からのスマッシュ・チューン
である「くちなしの丘」を披露したり、もう一度”重鎮”である3人を
呼び寄せ、「ムーン・リバー」を皆で歌ったり
(これはさすがに弁護しようのない酷い出来だった)
した後、ギターの独奏による「時をかける少女」でライブは幕を閉じた。

この曲は彼女の代名詞と呼べるような代表曲だが、少なくとも彼女が
ミュージシャンとして形を残してからは公の場で演奏されることはここまで
無かったので、そう考えると25年の時を経て再演されたこのテイクは
なかなか味わい深くも感じ、彼女も何処か回顧的に歌っているような
感じがした。

原田知世は40歳になったが、この日も真っ白なノースリーブのワンピースに
色白な美しさは健在で、体型も相変わらず華奢であった。
おおよそ歳相応の格好ではないのだが、それでもそれを軽く越えてしまう
少女のような佇まいと、実力派のミュージシャンを大挙呼び寄せてしまう
オーラはまさに”時をかける少女”そのものなのかもしれない。

そしてこの曲の再演を、筋金入りである年季の入ったファンの人達は
どんな想いで耳にしたのか、そんな事を思いながら帰路についた。
posted by cafebleu at 20:11| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | Live Report | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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