2007年07月27日

ビートルズ楽器論001

ビーヲタにとってリッケンバッカーやエピフォン、そしてヘフナーと言った
楽器ブランド名を知らないと言う事はありえない話なのだが、
少なからず音楽をやっているプレイヤーであるならば、
現在でもリッケンバッカーの325やエピフォン・カジノを
型番こそ言えなくとも知らないと言う人はほとんどいないだろう。
全くビートルズに興味が無い人でも、だ。

epi_001[1][1].jpg
エピフォン・カジノを弾くポール。右利き用のモデルを左で弾ける様
弦を張り替えて使用している。左利きのプレイヤーにとって左右対称(シンメトリー)
であるのが重要なのが良くわかる。現在でも主に録音のメイン・ギターである。


もっともエピフォン社は現在、以前からその傾向はあったものの、完全に
ギブソンのバリュー・ラインとして機能していて、モデルのほとんどが
韓国で生産されている。今日では独自モデルの
発表よりも、楽器初心者にとってのファースト・チョイスとして最適な
値段構成とライン・アップを揃えてると言えるだろう。

それが間違いないのはエピフォンがギブソンの同型廉価版を発表する
ブランドになってからは、そこまで存在していた『オービル・バイ・ギブソン』
と言う日本生産のギブソン・ライセンスを持っていたブランドが
消滅している事である。

325rarecolour[1].jpg
これは貴重なショットだろう。ライブではサブに用意されていた325を手にしている
ジョンだが、色はサンバーストで、普段メインに使用しているブラックの325には
無いFホールが設けられている。これは英国の輸入代理店、ローズ・モーリスから
発売されていた325の英国版モデル『1996』である。


リッケンバッカーはフェンダー、ギブソンには及ばないが、現在ではそれに続く
著名ブランドとして、フェンダーやギブソン系の型を用いることなく、独自の
デザインと音色で確固たる地位を築いている。ビートルズ以外でも
英米で、主にポップ・ミュージックを中心に今でも利用しているアーティストが
多い。それにリッケンをメイン楽器にした有名人は決してジョンやポールだけでは
無い。同時代ならインパクトでは二人を上回る印象を与えているザ・フーの
ピート・タウンジェントや12弦の魔術師ロジャー・マッギン。余り有名ではないが
ビーチ・ボーイズのカール・ウイルソンだってリッケンを愛用した。
トム・ペティだって忘れてはならないだろう。
70年代になれば、ジャムのポール・ウェラーが330を手にして、後年派手な
ペイントを施したりした事でより一層「ブリット・ポップな音楽ではリッケン」と言う
イメージを植えつけた。

ベースの4001に至っては、むしろその硬質なサウンドがハード・ロック界隈で受けて、
ディープ・パープルやモーター・ヘッドなどのベーシストにも愛用された。
イエスのクリス・スクワイヤに至っては4001をカスタマイズした
シグネイチャー・モデルが販売されていた。

63hofner[1].jpg
ヘフナーのヴァイオリン・ベースが似合う人はポール以外にはいないだろう。
それくらいヘフナーの500/1にはポールのイメージが染み付いている。


ヘフナーにおいては上記2ブランド以上に「ポールのおかげ」で有名になったのである。
ビートルズがハンブルグで巡業生活をしていた頃、ポールがスチュに変わってベースに
コンバートされ、その安さとシンメトリーな形ゆえ左利きであるポールの心を捉えた。
それが今でもあの美しくもピッチが正確ではない異様なショートスケールのベースに
とてつもないプレミアムを与えてしまったのである。ヘフナーは今でも一部商品を
除けば、少なくともロック用の楽器としてまともに流通しているのは500/1ベース、
つまりヴァイオリン・ベースのみである。但し一つ変わった事はヘフナーのベースは
非常に高価だということである。限定販売された『キャバーン・ベース』の値段は
スティングレイやワーウィックのような今日最高峰と称されるベースよりも高かった。
しかしながら現在においてもヘフナーのベースをメインで利用しているミュージシャンと
言うのは結局ポール以外には思いつかない、それくらい「ポール≒ヘフナー」と言う
イメージは定着しているし、普通のベーシストにはチョイスしづらいベースなのである。

つまり、リッケンにせよエピフォンにせよ、現在においての立ち位置は各々異なるもの、
今でも楽器ブランドとしての知名度は揺るぐ事が無いのは純然たる事実であろう。

先にビートル達だけでなく、他にもリッケンを操る著名ミュージシャンは沢山いると
書いたが、それではジョンやジョージ、そしてポールがリッケンの楽器をチョイスして
無かったらリッケンバッカーは現在でもこれだけのブランド・イメージを確保できたで
あろうか?恐らくこれは間違いなく無理だっただろう。カリフォルニアのハンドメイドな
ギター工房として細々とやっている程度だったに違いない。

ここからは完全に推測で書くのだが、当時ビートル達(特にジョンとポール)は
意図的に個性的な楽器を利用しようとしていなかっただろうか?という事だ。
勿論当時のフェンダーやギブソンは今日ほど絶対的2大巨頭だったわけではなく、
2社の躍進は時代が”ロック”と言うのものを追及していく過程でジミ・ヘンドリクスの
白いストラトやクラプトンの美しいオーバードライブ・サウンドがギブソンのSGや335
などによって作り出されていると言ったようなアイコンと成り得る腕達者なギタリスト達
による貢献も手伝って今まで続くギターの定型を作っていったのであるが。

しかしギブソンやフェンダーの影響力の凄さはそのシェイプと仕様にある。
2007年現在、ギターやベースのブランドは世界に数多く存在するし、
決してミュージシャン達の選ぶギターはフェンダーやギブソンとは限らないのだが、
その多くのシェイプは多少メーカー毎の意匠がこらされたとしても、基本的には
フェンダー系かギブソン系に大分される。勿論例外もあるが。

勿論安価なコピーモデルと言う観点ではヘフナーやリッケンバッカーのコピーモデル
も日本では結構存在するが、フェンダー系やギブソン系のギターの多くは
必ずしも安価なコピーモデルとは限らず、本家を凌ぐ手法、値段の物もいくらでも
存在する事だ。自分が利用していたVanzandtのような敢えてオールド・フェンダーの
”手作り”感覚な製造方法を意識したようなメーカーも存在する。

一見は形が違うと言えどもヤマハの名器と言われるSGは明らかにレスポールを
手本に、更に一歩踏み込みスルーネックなどを採用してよりナチュラルなサスティーン
を得ようとしたモデルだと乱暴に言えなくも無いであろうし、
ポール・リード・スミスなどはギブソンをベースにフェンダーの良さも生かした上で
更に木材を厳選してプレミアム化したギターのようにも思える。

SG-2000_RS-0001[1].jpg
ヤマハのフラッグシップ・モデルといえるSG-2000。30年に渡りスペックを余り変えずに
生産され続けている。見ての通りWカッタウェイとは言え明らかにレスポールを意識した
ところが散見されるギターである。勿論独自の機能も有しているが。


そう言った意味でフェンダーとギブソンの与えた影響と言うのは物凄く、
現在存在するロックやポップのプレイヤーの多くはどちらかのタイプのギターを
利用していると言うのもあながち大きな間違いとは言えないのだ。

リッケンやヘフナーを模したギターでリッケンやヘフナーを越えるギターなど
僕の知る限り存在しないし、恐らくその様なニーズも今後無いであろう。
それだけリッケンやヘフナーのヴァイオリン・ベースは唯一無比なのである。

ジョンやポールがリッケンやヘフナーのような個性的なブランドを選んだのは
少なくとも当初は「人と違うのが欲しい」と言う理由ではないだろう。
言ってしまえば「売れないハコバン」だった当時のビートルズは、それほど資本が
ある訳でも無く、そして事あるごとにハンブルグへの巡業に担ぎ出されていた。
そんな中で当時はドイツ国内の比較的安価な楽器メーカーだったヘフナーの
ギターやベースは現実的なチョイスだったはずで、そんな話はポールも良くしているし、
ジョンがヘフナーのギターを手にしている写真も現存するはずである。
つまりヘフナー選択は彼らがドイツに赴いていた事による「現実的選択」だったのでは
無いかと推測できるのである。

それではヘフナーのようにドイツ製でも無ければ安価なブランドとは言い難かった
リッケンバッカーはどうなるかと言う事だが、ジョンはやはり325の一代目をドイツで
購入している。少なくともポールよりは楽器に糸目を付けなかったジョンのようだが、
これもある程度の偶然性が有ったのではないだろうか?
もしくは何らかの理由でショート・スケールで、ある程度物の良いギターを
探していたのではないかと言う事である。
当時英国では輸入楽器(フェンダーやリッケンは米国製である)に対して厳しい輸入
規制があって、米国と同モデルの新品を手に入れるのは簡単ではなかったと言う
事情も少なからず影響しているのではないだろうか?

だいぶ長くなったのでまた時間があれば引き続き書こうかと思う。
僕がどうして「現実的選択」として選んだリッケンやヘフナーをジョンやポールが
「意図的選択」として捉えているかは後ほど説明したい。
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2007年07月19日

スティングにおけるロックとの距離感

取り敢えず7月一度目のライブが終わった。

余り流れとかも考えずに実験的な曲目のみで望んだライブとなったけど、
出来も余り良くなかった。でも人生も音楽もエラーから学ぶ事が多いので
29日のアビーロードでのライブに向けてどこが課題なのかがわかったので
何とか2週間で改善していきたい。

さておき、クラウデッド・ハウスを『ライブ・アース』で観たついでに他も色々
目を通していた。ライブ・アースは既に終わったが、今でもMSNのサイトで
オンデマンド配信しているので観る事が出来る。

そこで再結成されたポリスの映像があった。
ポリスは言わずもがなだがスティングがその輝かしいキャリアのスタートを
記録した70年代後半から80年代前半に活躍したバンドである。

僕はスティングの事は嫌いではないが、熱心なファンであった記憶も無い。
子供の頃に「イングリッシュマン・イン・ニュー・ヨーク」が流行って
洒落た曲だなと思っていた記憶はあるのだが。

とは言え彼のライブに僕は2回ほど足を運んだ覚えがあるのだ。
一度は武道館、一度は代々木体育館だったと記憶している。
確か武道館での出来は声を枯らしていてイマイチだったのにも関わらず
先に書いた「イングリッシュマン〜」でそれしか知らないであろう人たちが
ノリノリで踊っている(あの曲はどちらかというとバラードである)のを目にして
興ざめしてしてしまったのだけは覚えている。

代々木でのライブは非常に完成度が高かったと記憶しているし、スティングを
含めた4人というシンプルな編成で見事な音像を作り上げていたような気がする。
但し、余りに達者なその面子からは逆に生々しさを感じなかった記憶も有るのだが。

一応ポリスの主要アルバムとかスティングのソロ作もそれなりに持っているし上記の
ようにライブにも複数回行った事があるにも関わらずのめり込んだ事も無いし、
深く彼を追った事も無い。ただスティングについて言えることがあるとしたら
10月2日生まれのてんびん座で僕と誕生日が2日しか変わらないとかそういう
音楽には余り関係のない事であったりするのだ。

『ライブ・アース』で観たポリス、そしてスティングは相変わらず若々しく、年齢を
それほど感じさせないハイトーン・ヴォイスもまだまだ健在であった。
他の面子に関しては、僕は詳しくは無いのだが、バンドとしてのブランクを
考えれば一定水準の演奏はしていたのではないだろうか?
スチュワート・コープランドのドラムには技巧こそ相変わらずなものの、
やや時代を感じるスタイルではあったが。

スティングはさすがに「ロクサーヌ」でも昔のようなベース・プレイは無く、
親指に時たまチョッパーとまでは行かない程度に人差し指なども交える
ソロ以降の落ち着いたスタイルで弾いていた。
今まで余り意識していなかったのだが、スティングは思ったよりタイム感が悪く
結構フレーズを走ったりする事が多いように感じた。ジャズに精通しているイメージの
せいかスティングはベースもかなり理論的に弾きこなすイメージがあったのだが、
思ったよりは歌に気を取られるようでベースの演奏力はそこそこと言った感じか。
確認のためYouTubeなどでソロのライブなども観たが、わざわざ持ち出した
フレットレスのベースなどで音程の甘いプレイをしていたり、走ったりは有る様なので
まぁ歌ってる時のベースは添え物的な要素もあるのかもしれない。
最も80年代の一時期はベースどころか楽器も持たずに白いスーツなどで決めて?
歌っていたりしている時もあるので純然たるプレイヤーではないのかも知れない。

スティングとは非常に知名度が高い人だし、その人気も多少の浮き沈みはともかく
長きに渡って続いているが、実は立ち位置の見えづらい人だと思う。
ロックというには余りにインテリだし、ポップと呼ぶには耽美的と言うか暗いイメージが
つきまとう。音楽的にはジャズの影響を受けたポピュラー・ミュージックと言えるかも
知れない。でもそれだけでは語りきれない部分もあったりする。
強いて似た人物を挙げれば己のソウルを掘り下げ続けたヴァン・モリソンとの類似点は
有るものの、ソウル的と言う点においてスティングは遠く及ばないし、彼のシリアスさは
ヴァン・モリソンよりも傍目からは自己陶酔的なものに映る。

決して批判ではないのだ。確かに父の死がテーマになっている『ソウル・ゲージズ』は
とても重いアルバムだ。アルバムの中でも比較的わかり易い「マッド・アバウト・ユー」
ですら美しい曲では有るが何度も繰り返して聴く気にはなれない。
その傷みと、アイリッシュである自分を如何に音楽とソウルに昇華させるか格闘している
ヴァン・モリソンではその傷みの質が違うようにも思える。

スティングがソロ活動以後に時代の寵児だったという事は無いと思う。
彼は常にムーヴメントから少し離れた場所にいた人だ。だから求道的と
言われる事も、自己満足と非難される事もあったわけだ。

但し寵児にならなかったからこそ今でも彼の位置は確保されているとも言えるわけで、
流行とはミュージシャンにとって諸刃の剣な訳である。

日本では「イングリッシュマン・イン・ニューヨーク」の大ヒットとそれが収録された
アルバム『ナッシング・ライク・ザ・サン』のソフィスティケイトされたサウンドのお陰で
当時の女性などの間で”洒落た”サウンドの代名詞となったが、実際の彼の歌詞や
サウンドは中世の詩からの引用であるとか非常に気難しいものなのである。
こんな勘違い、実はスタカンの『コスト・オブ・ラヴィング』でも起こっていたりする。
直接言葉が伝わらない国ならではの現象と言ったところだろうか。

スティングとは何なのか?それを考えているこちらにまで回りくどい文章をかかせてしまう、
そんな人間なのかも知れない。でも少なくともいくつか出演した映画などでの演技は
褒められたものではなかったりする。

それはともかくもう一度あるライブのためにあともう少し頑張ろう。

「Roxanne」

ポリス、そしてスティングの評価を決定付けた曲。
恐らくフェンダーのオールドであろうベースのパッシブな響きが良い。
曲調のせいか珍しく2フィンガーも披露している。
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2007年07月16日

オーストラリアの良心、そして再会

実はここはネットカフェである。

僕は職業柄自宅でもPCは不自由なく使えるので普段は余り
ネットカフェには来ないタイプなのだが、今日は大塚のネットカフェに
来ている。仕切りの隣にはヲタレンのリーダーもいる。
コリンゴちゃんはライブ用の印刷物を作っているようだ。

今日は大塚Welcomebackでのライブだ。
今回のビートルズ大会は出演者が多く、リハの時間がとても早かったので
どうにも時間を潰し切れない僕らはネットカフェで出番をまったりと待つ事に。

一応アマチュアではあるが、若い頃から音楽はやっているのでこういう経験は
過去にも記憶があるが、今回はリハからおおよそ7時間くらい時間あるので
待ち時間としては最長の方になるだろう。

さすがにお茶飲んで出番を待つのも長すぎるし、3時間他の出演者の方を
最初から最後まで観ているのは少々辛いので少しここで時間を潰してから
ライブハウスに戻る予定だ。

話は変わるが先週世界イベントとして『ライブ・アース』が行われた。
ゴア前副大統領が音頭を取って行われたというこの『ライブ・エイド』以来の
大フェスティバル、MSNのサイトで観れるとコリンゴちゃんに教えてもらったので
いくつかかいつまんで観ていた。日本ではリンキン・パークやらYMO辺りが
見所だっただろうか?またポリスも出演するとの事で話題になっていた。

そんな華やかな話題にはならなかったが、オーストラリア会場を観たとき、
僕の目に久々に登場したバンドがあった。クラウデッド・ハウスである。

クラウデッド・ハウスはオーストラリアが世界に誇った数少ないバンドの一つで、
ニール・フィンという類まれなるソングライター/ヴォーカリストが書く
レノン・マッカートニーへの愛情がそこはかとなく漂う美しくロマンティシズム溢れる
楽曲と、二ールの繊細かつハスキーなヴォーカルが特徴のバンドであった。

80年代と言う難しい時代に、必要以上に当時の過剰なプロデュースに埋もれずに
良い楽曲を作り続けたが、96年に突然の解散を発表してしまった。
最後のベスト盤用に作られた楽曲3曲も素晴らしい出来で、解散がとても惜しまれた。

そんなクラウデッド・ハウスであったが、今年に入り再結成していたようである。
そして『ライブ・アース』への出演。オーストラリアでは国民的バンドであるので
その熱狂は中々のものであった。

彼らの楽曲は決して派手なわけではなく、メロウなバラードなどが多いのだが、
それを何万といる観客と合唱する様を見るにつけ、改めてクラウデッド・ハウスが
オーストラリアの国民にとっても誇らしいバンドであったのだろうと思った。

彼らは英国などでもそのビートルズへ傾倒からか人気が高く、最後のシングルと
なった「ノット・ザ・ガール・ユー・シンク・ユー・アー」でもUKチャートのベスト10入りを
していた。また、スクイーズ等英国の「ビートルズ・チルドレン」等ともそのサウンドを
比べられることなどもあったりした。但し、スクイーズとクラウデッド・ハウスの
売り上げ差は、はるかにクラウデッド・ハウスに軍配が上がるのだが。

実際のライブでは多少老けたものの相変わらずクールなたたずまいの二ールは
健在で、「フォー・シーズンズ・イン・ワン・デイ」のようなダークなバラードでも
会場では大歓声が起こっていたのが素晴らしかった。

彼らのことが大好きなのであるが、良く考えたら自分のブログでも紹介したことが
無かったのでその内またちゃんと書いてみたいと思う。

とりあえず今通っているセミナーの課題を終えたので空いた時間でブログ更新を。


「Four Seasons In One Day」

先にも紹介したクラウデッド・ハウス代表曲の一つ。
これは別のライブの映像のようだ。
明らかに渋めのバラードだが、大合唱である。


「Not The Girl You Think You Are」

96年の解散時に発売されたシングル。これも憂いのあるバラードだ。
3拍子とコンプレスのかかったシンバル、そしてサビのハーモニーの雰囲気が
容易に中期ビートルズを想起させたりする。これも素晴らしい歌だった。
posted by cafebleu at 16:18| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | Crowded House | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月05日

All Rose Telecaster

「オール・ローズのテレキャスター」と聞いてピンと来る人は、ほとんどのソースが
”映画『レット・イット・ビー』のジョージ・ハリソン”と言う事で間違いないだろうか?

山下達郎が5万で買った安物ローズで「Sparkle」イントロのリフを弾いたとか、
原田知世がスウェディッシュ・ポップ時代に「ロマンス」「シンシア」の楽曲提供や、
スタジオ録音、ライブでサポートしたエクスキューズのギタリスト兼ソングライター、
ウルフ・トゥレソンが実際のライブで使用していたとかそういうのもあるのだが、
それでローズの知識を得るくらいなら既にジョージが使っていたことは知っているだろう。

オール・ローズのテレキャスはその名の通り、ギター全体の使用材に本来は
フレットボード(指板)などで使われるローズウッドをボディも含め
ほぼ全ての部分にあしらった一品で、ある意味際物である。

フレットボード(指板)などでローズウッドが使われる場合、それはメイプルなどに
比べてまろやかなトーンを醸し出すのが目的だったりするのだが、ギター全体に
ローズウッドをあしらうと、それは硬質なサウンドになる。

僕は昔、恐らくはジャパンの80年代のリイシュー物だと思われるオール・ローズを
借りていた事がある。80年代のリイシューにもサテンフィニッシュ(つや消し)や
ホロウ・ボディなどのものがあるのだが、僕が借りていたのはサテンではなく艶系だったし、
ホロウボディではなかったはず(とても重かった)なのでどの時期かはわからない。
但し「Fender」のロゴがゴールドだったのでその時期辺りのだろう。借りた方の年齢も
僕より上だったし、音楽をやっていたのが70年代後半から80年代のようなので。

rosetele_young.jpg
暗くて見づらいがこんな感じ。艶系のフィニッシュなのがわかる。

最近はビートルズのカバー・バンドをやっているので、やっぱり本人たちの
楽器が気になる。ありきたりだがリッケンバッカーやエピフォンなんかもそう。

彼らはフェンダーやギブソンを使わなかった訳では無いのだが、メイン楽器が
個性的なチョイスだったのでサウンド以上にその個性的な楽器を手にしたくなる。
オール・ローズもフェンダーとはいえまともなチョイスではないのでやはり興味を惹かれるが、
今思い出してもあのキンキンのサウンドはそれはそれで気持が良かったように
記憶しているし、あの個性的なルックスは気に入っていた。あわよくば欲しかったのだが、
所有者もビートルズからオフコースに向かって行ったような音楽人なので返す事になった。
この方からは75年モデルのフェンダーUSA”ハードテイル(トレモロレス)”ストラトキャスター
を借りていた事もあり、このストラトは本当にすばらしい音がした。
この音の残像を追い求めて辿りついたのが何故かヴァンザントの今所有している
テレキャスターだったのだ。

現在ローズウッドは大きく使うには相当高価な木材で、一時発売していたフェンダー
USAカスタムショップのオール・ローズは新品で6〜70万前後する希少品であった。
フェンダージャパンでもとうにオール・ローズの販売は終わっており、既に一般レベルでは
入手は難しいのが現状だったりするのである。

実際ジョージが使っていたローズは、ホロウ構造だったようなので、僕が使っていた
ローズよりもまろやかだったのかも知れないが、それでもあの独特のルックスとサウンドが
何だか最近懐かしく思えて、何処かで作ってないのだろうかと思っていた。

ふと思い出した事があった。今自分が愛用しているテレキャスター、よく考えたら
フェンダーの物ではない。そう、ヴァンザントのテレキャスターではないか。
ヴァンザントは基本工房系なので、オーダーに応じたギターや限定モデルも多く作成
している。なので早速ググってみたら、なんと有りましたヴァンザント製オールローズ。

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相変わらずロゴは冴えないが、本来ヴァンザントはギターのラッカーをニトロセルロース
と言う響きを生かす薄いラッカー仕上げにしているのに、このローズではポリウレタンで
仕上げている凝り様。写真で見るだけでも良い仕事してそうだ。

他にもCOMBATというやはり工房系ブランドが作っているようで、どちらにせよ30万代と
現行のフェンダーUSAよりはだいぶ抑えた値段帯となっている。

ヴァンザントのローズも既に作っていないようなので入手は困難だろうが、
いつかお金が溜まったらオーダーメイドでこんな贅沢をしてみたいものである。

最近は企業が出資しているエンジニアのスキルアップ研修に毎日朝から晩まで
通わされているのですっかり更新が滞ってる。実際の研修は毒にも薬にもならない
平均的な考えを、変わったやつが多いエンジニアに植え付けてやろうという
自己啓発ばかりでかなりうんざりきてるのだが、真面目に話を聞いてるのが
そろそろ馬鹿馬鹿しくなってきたのでここももう少し更新できたらと。

ヴァンザントってやっぱ良い仕事してます。ジョージのドンズバじゃないけど欲しいなぁ。
posted by cafebleu at 21:10| 東京 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | Days | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする